抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食用きのこヌメリスギタケのスギ鋸屑を基本にした培地での人工栽培において,栽培条件を検討した。栽培瓶に詰める培地の量と培養期間が収量に与える影響を検討したところ,800mlナメコ瓶における「福岡K-N」の栽培では,460~500g詰め重でいずれも8週間培養が最も高い収量が得られた。そして,これらの場合において第1回発生の収量が全収量に大きく影響していた。詰め重別では,480g,および500gが収量が高かった。480g詰めでは,培養期間が8週より長くても短くても500g詰めに比べ顕著に収量が低くなった。他の品種では同じではなく,500g詰めにおける最適培養期間は長期を要した。最適培養期間の指標とするために,培養中の菌糸体の炭酸ガス排出量を測定した。最適培養期間,すなわち子実体発生処理の時期は,炭酸ガス排出濃度が最高となった後減少して落ち込んだ時点であることが示唆された。このことは,他の食用きのこ類とほぼ同様であった。子実体発生処理の温度湿度条件について検討した。収穫量が高く形質のバランスを考慮すると,温度は14~16°Cで,湿度は95%以上が適性であり,適正な子実体形成には他の食用きのこと比較してやや高湿度を要すると考えられた。(著者抄録)