抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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企業活動は多くの人が複雑に相互作用し合うソフトで目的的なシステムであり,企業情報システムではその概念構造を再現して状況変化に追随させる必要がある。本論文では,人が行う自然なモデリングを意識化して型を決め,型と型の関係を決めていく作業である概念モデリングの基礎を概説し,企業情報システムの基幹である計画-実行システムの一般モデルを紹介した。まず,UML(Unified Modeling Language)を用い,1)集合図,2)型図,3)関連と関連名,4)多重度,5)関連型,6)オブジェクト図の表記に基づくモデル化について解説した。次に,本来的な概念が導出される擬似概念(ビュー)や概念が活動の中でどのように関わるかを役割として表現する擬似概念(ロール)を説明し,それらを本質的な概念として扱ってしまうことで表層的モデルになる問題を論じた。本質的モデルを導出するにはモデリングの先人が公表した型構造(パターン)が参考になるので,i)知識レベル,ii)制約記述,iii)勘定パターンを解説した。また,iii)を拡張してi)を用いた計画-実行型業務の一般モデルを紹介し,業種を越えた共通業務システムの構造設計について述べた。