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J-GLOBAL ID：201002297352920059   整理番号：10A0466436

コンクリート構造物の診断と補修・補強/5.コンクリート構造物の補修・補強 表面含浸工法による劣化抑制対策の現状と課題

著者 (1件)： 遠藤裕丈 (土木研 寒地土木研)
資料名： コンクリート工学  (Concrete Journal)
巻： 48  号： 5  ページ： 97-100  発行年： 2010年05月01日 
JST資料番号： S0301A  ISSN： 0387-1061  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 表面含浸工法は液体状の材料(表面含浸材)を刷毛,ローラー,スプレー等を用いてコンクリート表面に塗布し,耐久性を高める工法である。その材料には様々あるが,ここではシラン系とケイ酸塩系の2種類について特色を概説するとともに,適用の現状と課題を述べた。シラン系では,環境への考慮から主成分を水で希釈させた水系や有機溶剤を含まない無溶剤系の製品もあり,表面含浸材の中で最も広く使用されている。しかし,効果の持続性能を評価する方法はまだ十分明らかになっていない。ケイ酸塩系浸透性固化材とも称され,コンクリート中で不溶性の結晶を生成し,脆弱なコンクリート組織を固化する機能を有しているが,改質の原理および効果を一般的にわかりやすく説明することが難しく,適切な試験方法・規格の確立に至っておらず普及はあまり進んでいない。これら表面含浸工法の今後の課題としては,ライフサイクルコストに基づいた評価方法の確率と既設構造物への適用拡大に向けた検討が望まれる。

シソーラス用語： 方法論 ,  建設工法 ,  コンクリート ,  シラン ,  ケイ酸塩 ,  性能評価 ,  *補強 ,  *コンクリート構造物
準シソーラス用語： *表面含浸工法 ,  表面含浸剤 ,  *劣化防止

分類 (3件)： コンクリート構造  (RA04030A) ,  モルタル,コンクリート  (RA06042H) ,  その他の建設工事  (RA07110I)

タイトルに関連する用語 (8件)： コンクリート構造物 ,  診断 ,  補修・補強 ,  含浸 ,  工法 ,  劣化抑制 ,  対策 ,  現状