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J-GLOBAL ID:201002297362574469   整理番号:10A0778822

PHF8は,細胞周期の進行にかかわるヒストンH4リジン20の脱メチル化を仲介する

PHF8 mediates histone H4 lysine 20 demethylation events involved in cell cycle progression
著者 (15件):
資料名:
巻: 466  号: 7305  ページ: 508-512  発行年: 2010年07月22日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ヒストンの可逆的修飾が関係することが判明している生物学的機能はさまざまで,その範囲はさらに広がりつつあるが,ヒストンH4のリジン20を脱メチル化する酵素とそれがどのような調節機能をもつかは,まだ解明されていない。今回我々は,PHDドメインとJumonji C(JmjC)ドメインをもつタンパク質PHF8がH3K9me1/2やH3K27me2といった複数の基質に加え,H4K20me1も基質とする脱メチル化酵素であることを明らかにした。PHF8は,PHDドメインとH3K4me2/3との相互作用を介してプロモーターへと誘導され,E2F1,HCF-1(HCFC1ともよばれる),SET1A(SETD1Aともよばれる)と協力して,G1からSへの移行を制御する。それは,E2F1が制御する遺伝子プロモーターの一部から抑制性のH4K20me1標識を除去することに,少なくとも部分的に依存している。有糸分裂初期にH4K20me1が蓄積するには,前期にPHF8がクロマチンからリン酸化に依存して遊離することが必要らしく,これはコンデンシンII装着過程の一部なのかもしれない。コンデンシンIIの2個の非SMC(structural maintenance of chromosomes)サブユニットN-CAPD3とN-CAPG2(それぞれNCAPD3,NCAPG2ともよばれる)上にあるHEAT反復配列クラスターはH4K20me1を認識できる。また,ChIP-Seq解析によって,有糸分裂期HeLa細胞でコンデンシンIIとH4K20me1部位が大幅に重なり合うことがわかった。したがって,H4K20me1脱メチル化酵素PHF8の同定と解析から,この酵素と細胞周期の進行における2つの異なった事象との密接な結びつきが明らかになった。Copyright Nature Publishing Group 2010
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分類 (2件):
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細胞分裂・増殖  ,  生物学的機能 
タイトルに関連する用語 (5件):
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