抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1977年から始まった米国人のための食事ガイドライン(DGA)の発展は歴史的に重要である。その当時,総脂肪摂取量は総エネルギー摂取量の42%を占め,飽和脂肪酸(SFA)摂取量はその約14%であり,心臓血管病による死亡率はずっと高いままで,何らかの対策を打ち出す必要があった。種々の勧告がなされたが,30年間ほとんど何も変わっていないし,2010年米国食事ガイドライン諮問委員会(DGAC)報告書はこれまでと同じ多くの勧告を繰り返していると言いたくなる。しかし,登録栄養士(DRs)が認めなければならない明確な相違点がある。その第1は,この報告書はSFAを総エネルギーの10%未満に減少させるよう,最終目標として総エネルギーの7%まで減少させるよう勧告しているが,最新の全国保健栄養研究調査データによると,米国人の平均総脂肪及びSFA摂取量がそれぞれ実質的に33.6及び11.4%に減少したことである。第2は,この報告書がこれらの勧告の重要性を十分実証し,新しい有意水準にまで上げる基本的な科学的データの質,量及び決定的構造を最大限に活用した最初の証拠に基づいた報告書であったことである。第3は,DGAが一般に2歳以上の全米国人を対象として提供されているが,新しい調査が妊娠女性及び0~19歳までの子供を含む影響を受けやすい亜群に焦点を当てたことである。本解説記事は,効果的介入の基礎となる革新的手法についての認識を新たにし,支援を勧めるためにRDsに特に関連のある重要な部分及び注目に値する知見に焦点を当てたものである。この報告書及び参考文献の詳細は,オンライン(http://www.cnpp.usda.gov//DGAs2010-DGACReport.htm)で利用できる。