抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スカラー乗算kP(kは整数,Pは楕円曲線上の点)はすべての楕円曲線暗号の要であり,そして,計算的に最も厳しい演算である。Koblitz曲線は,より高速なスカラー乗算を提供するので魅力的なクラスの楕円曲線であるが,Koblitz曲線を活用するためには,kはτ-adic拡張として与えられなければならず,そして,整数とτ-adic拡張の変換は多倍精度乗算や大きな有理数による計算といった幾つかの複雑な演算が必要である。本稿では,既存の変換アルゴリズムを改善し,それらに対する効率的なハードウェアアーキテクチャを与えた。現存の変換アルゴリズムは,多倍精度乗算や大きな有理数による計算といった幾つかの複雑な演算を必要とし,その結果,遅くて大きなハードウェア実装と特別の命令セットをもつマイクロコントローラという結果を招く。筆者らのアルゴリズムは加算やシフトのような単純な演算のみを利用するように設計されており,遅くて大きなハードウェア実装と特別の命令セットをもつマイクロコントローラを必要とせず,実用上すべてのプラットフォーム上に容易に実装される。これらの新しいアルゴリズムをAltera Stratix II FPGA上に実装することにより,それらの実用性を実証した。これらの実装は現存ソリューションと比べて計算速度と所要面積の両方を大幅に改善した。