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J-GLOBAL ID:201002297746361799   整理番号:10A0004910

線維芽細胞成長因子2のATP依存性安定化と保護

ATP-dependent stabilization and protection of fibroblast growth factor 2
著者 (5件):
資料名:
巻: 145  号:ページ: 54-59  発行年: 2010年01月01日 
JST資料番号: A0456C  ISSN: 0168-1656  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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線維芽細胞成長因子2(FGF2)は,細胞増殖,血管形成,神経防護で中枢的役割を演じている。この成長因子を用いた複数の臨床試験が骨再生や創傷治癒,心臓保護において始まっているが,投与後FGF2の安定性が不十分ことは1つの主要問題である。ATPとFGF2及び他成長因子との結合は最近実証されてきた。ここに,ATP,他ヌクレオシド三リン酸,三リン酸ナトリウムがFGF2をトリプシン,プラスミン,好中球エラスターゼin vitro消化から保護することを報告した。2:1(リガンド/FGF2)モル比がこれらの保護効果に十分であった。FGF2の安定化効果をADPはほんの僅かしか示さず,AMPは示さなかった。これは,リン酸残基数の重要性を示した。遊離とFGF2結合ATPを加水分解するアルカリホスファターゼの添加により,ATPのFGF2保護を解消することができた。ATP結合能を強く減少したFGF2変異体(K128A/R129A/K134A/K144A)では,ATPとインキュベーション後のプロテアーゼ耐性を検出できないことが明らかになった。さらに,FGF2に対するATPの安定化効果を,細胞培養実験でも実証することができた。成長因子を好中球エラスターゼまたは熱で処理した際,FGF2のATP結合はFGF-2依存性ヒト臍帯静脈内皮細胞増殖を増大した。これらのデータは,ATP,他ヌクレオシド三リン酸,三リン酸ナトリウムの結合がFGF2を急速なプロテアーゼ消化から保護することを,初めて実証した。ヌクレオシド三リン酸が,FGF2を保護できること,種々の,特に医学用途の安定化に役立つ新規証拠を提供した。Copyright 2009 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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サイトカイン  ,  生物薬剤学(基礎) 
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