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J-GLOBAL ID：201002297843619342   整理番号：10A1058048

P糖蛋白質過剰発現癌細胞の処理向けのヒアルロン酸で被覆したポリカチオンナノ薬剤

Polycationic Nanodrug Covered with Hyaluronic Acid for Treatment of P-Glycoprotein Overexpressing Cancer Cells

著者 (2件)： YIM Hyeona (Catholic Univ. Korea, Gyeonggi-do, KOR) ,  NA Kun (Catholic Univ. Korea, Gyeonggi-do, KOR)
資料名： Biomacromolecules  (Biomacromolecules)
巻： 11  号： 9  ページ： 2387-2393  発行年： 2010年09月 
JST資料番号： W1325A  ISSN： 1525-7797  CODEN： BOMAF6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： P糖蛋白質過剰発現癌細胞の処理向けにヒアルロン酸(HA)で被覆したポリエチレンイミン/全トランスレチノイン酸(PEI/ATRA)複合体(I)を調製した。Iは狭い粒度分布を示し,その平均粒径は~143nmであった。Iはリン酸緩衝生理食塩水中で優れた分散安定性を示した。IはP糖蛋白質過剰発現HCT8及びSNU484癌細胞に対して強い細胞毒性を有したが,その細胞毒性はHA被覆により著しく抑制された。蛍光活性化細胞選別(FACS)分析結果からIの細胞毒性ががん細胞中に高濃度で存在するHA分解酵素によるHAの分解により回復することを示した。FACS分析はその細胞毒性機構が壊死性リシス型であることを明らかにした。さらに,IはドキソルビシンのHCT8細胞透過性を増加させた。それらの結果はIがP糖蛋白質の過剰発現により誘起する多剤耐性を有する癌細胞処理に有効な抗腫瘍薬になることを示した。

シソーラス用語： *抗腫瘍薬 ,  *ポリエチレンイミン ,  ポリイオンコンプレックス ,  *ナノ粒子 ,  *ヒアルロン酸 ,  被覆 ,  P糖タンパク質 ,  粒径 ,  粒度分析 ,  細胞毒性 ,  酵素的分解 ,  腫瘍細胞 ,  細胞分画法 ,  薬物担体 ,  多剤耐性 ,  脂環式化合物 ,  共役ジエン ,  テルペノイド ,  不飽和カルボン酸 ,  表面被覆 ,  *コアシェル構造 ,  ビタミンA
準シソーラス用語： HCT8細胞 ,  ヒアルロン酸分解酵素 ,  蛍光活性化細胞選別

分類 (3件)： 抗腫よう薬の基礎研究  (GW16010A) ,  高分子担体・触媒反応  (CG03030W) ,  医用素材  (GA05040H)

物質索引 (1件)： 全トランスレチノイン酸

タイトルに関連する用語 (5件)： P糖蛋白質 ,  過剰発現 ,  癌細胞 ,  ヒアルロン酸 ,  薬剤