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J-GLOBAL ID：201002297870866530   整理番号：10A1033452

生体内抗原特異的Tregワクチン接種の増強

Enhancement of antigen-specific Treg vaccination in vivo

著者 (8件)： DANIEL Carolin (Dana-Farber Cancer Inst., MA) ,  DANIEL Carolin (Harvard Medical School, MA) ,  WENNHOLD Kerstin (Dana-Farber Cancer Inst., MA) ,  WENNHOLD Kerstin (Harvard Medical School, MA) ,  KIM Hye-Jung (Dana-Farber Cancer Inst., MA) ,  KIM Hye-Jung (Harvard Medical School, MA) ,  VON BOEHMER Harald (Dana-Farber Cancer Inst., MA) ,  VON BOEHMER Harald (Harvard Medical School, MA)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 107  号： 37  ページ： 16246-16251  発行年： 2010年09月14日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ナイーブT細胞からどれだけが末梢のTregへ転換され,それによりどの程度免疫が制御されているかは明らかではない。我々はラパマイシンアナログのエベロリムスがT細胞の共刺激,細胞分裂の減少,DNAメチルトランスフェラーゼIの活性化,Ca²⁺流入を制御するATP開口P2X7受容体によるT細胞の活性化の抑制などを通してTreg転換を促進することを見つけた。このように,mTORの阻害物質エベロリムスは免疫反応を阻害する他にTreg転換を促進し,転換したTregはIL-2/IL-2ab複合体の注入によりさらに増大した。この複合体はCD25陽性Foxp3陰性細胞数を増大させるが,これらの細胞はサイトカインを分泌するエフェクター細胞ではなく,IL-10を産生する制御T細胞と考えられるアナージーに関連する細胞であった。このように,エベロリムスとIL-2/IL-2ab複合体を組み合わせることにより,生体内でTregへの転換と増大を促し,Tregワクチン接種による免疫寛容の誘導を増強できる可能性が示唆された。

シソーラス用語： 予防接種 ,  プリン受容体 ,  CD25抗原 ,  DNA結合タンパク質 ,  転写因子 ,  インターロイキン10 ,  リンパ球活性化 ,  免疫トレランス ,  *免疫抑制薬 ,  *T細胞 ,  *制御性T細胞 ,  酵素阻害剤
準シソーラス用語： *Tリンパ球 ,  FoxP3 ,  P2X7受容体 ,  *調節性T細胞

分類 (2件)： 免疫反応一般  (ED03010T) ,  免疫療法薬・血液製剤の基礎研究  (GW22010D)

物質索引 (1件)： エベロリムス

タイトルに関連する用語 (4件)： 抗原 ,  Treg ,  ワクチン接種 ,  増強