抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,環境ストレスモデル(ESモデル)に基づき,自船と他船の針路,速力を一定と仮定し,将来におけるES値を自船針路及び左右20度の範囲で予測計算することとした。そして,自船周囲の状況と予測したES値を表示するモニタシステム(予測ESモニタ)を開発した。システムの有効性を検証するために,比較対象をARPAとし操船シミュレータを用いた実験を行った。結果として,予測ESモニタは操船者に課される操船困難性を許容範囲以下とする操船行動を実現させる機能を有することが確認できた。単に,目先に存在する衝突の恐れを回避するのみならず,操船者に課される将来的な操船困難性を考慮し,適切な時期に適切な操船を導くことができる点が,予測ESモニタの持つ新しい点である。また,単に操船者に課される操船困難性が低いことだけを避航針路の条件とするのではなく,船舶運航の効率性の観点からも,とるべき操船行動を判断するための情報を提供できる点も予測ESモニタの持つ新しい点である。