抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高い飽和磁化および等しい異方性磁界を有する特性から,Ba系W型フェライトが次世代異方性磁石としての可能性を示している。本研究においては,焼結性と磁気的性質の向上を図る目的でSiO
2およびCaOを添加したBa系W型異方性焼結磁石を作製し種々の特性を評価した。サンプルは,BaCO
3,α-Fe
2O
3,SiO
2,CaCO
3およびステアリン酸Ni各粉末を出発材料として,混合・圧粉・仮焼結・粉砕・磁場プレス・本焼結の過程でサンプルを調製した。得たサンプルについてX線回折および走査型電子顕微鏡によるキャラクタリゼーションを実施すると共に,自記磁束計および振動試料型磁力計を用いた磁気的性質評価を行なった。この結果,ステアリン酸Ni,SiO
2およびCaOをそれぞれ0.5wt%添加することで,安定的にW相単相のBaO・8.5Fe
2O
3を得ることができ,その磁石特性は最高の値を示すことが明らかとなった。