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J-GLOBAL ID：201002298515907760   整理番号：10A0910131

ヒトのブルーム症候群ヘリカーゼの1本鎖DNAに沿った前進性移動の機構

Processive translocation mechanism of the human Bloom’s syndrome helicase along single-stranded DNA

著者 (3件)： GYIMESI Mate (Eoetvoes Univ., Budapest, HUN) ,  SARLOS Kata (Eoetvoes Univ., Budapest, HUN) ,  KOVACS Mihaly (Eoetvoes Univ., Budapest, HUN)
資料名： Nucleic Acids Research  (Nucleic Acids Research)
巻： 38  号： 13  ページ： 4404-4414  発行年： 2010年 
JST資料番号： D0242C  ISSN： 0305-1048  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヒトのRecQヘリカーゼであるBLMは相同組み換えによるエラーのないDNA修復において基本的役割を担っている。ヘリカーゼの移動はin vivoでのDNA修復過程において重要であるが,その機構については分かっていない。本研究では,ヘリカーゼの移動の機構について,ssDNAに沿った単量体型のBLMの移動の定量的モデルを用いて検討した。BLMは低いATPカップリング比および中程度の処理能力のもとで移動することが分かった。移動サイクルの律速段階は,ADPが結合した酵素の2種類の状態の間の移行であった。この構造的変化は,方向性を有するシャクトリムシ機構によるDNAトラックに沿ったBLMのステッピングを,ヘリカーゼコアの開放を介して駆動すると推定された。以上より,BLMは完全に活性な2重鎖の不安定化により2本鎖DNAの巻き戻しを行うことが示された。

シソーラス用語： Bloom症候群 ,  一本鎖DNA ,  酵素 ,  *ATPアーゼ ,  *DNAヘリカーゼ ,  DNA修復 ,  律速 ,  巻戻し ,  分子間相互作用 ,  反応速度論 ,  *移動 ,  アデニンヌクレオチド ,  リボヌクレオチド
準シソーラス用語： DNA不安定化 ,  *RecQ ,  *分子移動

分類 (2件)： 蛋白質・ペプチド一般  (EB03010N) ,  核酸一般  (EB04010U)

物質索引 (1件)： ATP【ヌクレオチド】

タイトルに関連する用語 (5件)： ヒト ,  ブルーム症候群 ,  ヘリカーゼ ,  1本鎖DNA ,  前進