抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,レイヤ2(L2)ネットワークにおけるループ障害の対策技術として,経路マーキング方式を用いてループ形状を特定する方法を提案する。ループ障害が発生した場合,回線帯域やスイッチ処理能力などのネットワークリソースが過剰消費され,通信品質の劣化はもとより,サービス停止といった致命的な事象が発生する場合がある。その為,ループ対策は,広域イーサネットの保守運用に係わる重要課題の一つになっている。従来のループ対策技術として,ループ検知用のフレームを能動的に送信し,そのフレームを送信したスイッチの何れかのポートで受信した場合,ループが発生したと判断する方式などが存在している。しかし,従来技術では,ループが発生したことを検知できるものの,L2ネットワーク内のいずれの区間で発生したかについての詳細な情報を提供することができないという課題が存在する。本稿では,ループ形状特定フレームを使用した経路マーキングにより,ループを構成するスイッチを自動的に特定する新たな手法を提案し,詳細動作,実装設計,および,その効果について報告している。また,提案方式は,L2ネットワーク内の全ての中継スイッチにおいて,新規のテーブル処理が必要になるものの,ループ形状特定フレームの受信処理毎に,テーブル参照・判定処理2回,テーブル書込処理2回といった軽微な実装コストで対応できることを報告している。(著者抄録)