モノアミン輸送体のN末端は,アンフェタミンの作用に必要なレバーである

SUCIC Sonja; DALLINGER Stefan; ZDRAZIL Barbara; WEISSENSTEINER Rene; JORGENSEN Trine N.; HOLY Marion; KUDLACEK Oliver; SEIDEL Stefan; CHA Joo Hwan; GETHER Ulrik; NEWMAN Amy H.; ECKER Gerhard F.; FREISSMUTH Michael; SITTE Harald H.

文献

J-GLOBAL ID：201002298572957189 整理番号：10A0446881

モノアミン輸送体のN末端は,アンフェタミンの作用に必要なレバーである

The N Terminus of Monoamine Transporters Is a Lever Required for the Action of Amphetamines

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資料名：
巻： 285 号： 14 ページ： 10924-10938 発行年： 2010年04月02日
JST資料番号： E0038A ISSN： 0021-9258 CODEN： JBCHA3 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

セロトニン輸送体(SERT)におけるN末端領域の機能的重要性を,SERTを標的とするアンフェタミンの作用に着目して調べた。そのために,蛋白質キナーゼCによるリン酸化部位を置換したT81AやT81D変異体の性状を,野生型SERTと比較した。HEK293細胞におけるこれらの変異SERTの発現レベルは,野生型蛋白質と同等であり,オリゴマ形成能にも違いは見いだせなかった。その一方で,アンフェタミンは,これらの変異SERTに対して,セロトニン輸送を誘導できなかった。しかしながら,アンフェタミンは野生型SERTの場合と同様に,Xenopus卵母細胞において,T81A SERTを介して,内向き電流を誘導した。分子動力学シミュレーションから,Thr⁸¹をAlaやAspに置換することで,内向き状態を主にとるようにSERTのコンホメーションが変化すると推察され,実験データーからもこの予測を確認することができた。N末端64アミノ酸残基を除去したSERT変異体は,T81A SERTと同様の性状を示した。これらの知見について考察した。

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分子構造 , 細胞膜の輸送

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