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J-GLOBAL ID：201002298888440153   整理番号：10A1546556

画像割符のための濃淡再現域への一意な階調変換法

著者 (3件)： 明堂絵美 (KDDI研究所) ,  高木幸一 (KDDI研究所) ,  米山暁夫 (KDDI研究所)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 A  (IEICE Transaction on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences (Japan Edition))
巻： J93-A  号： 12  ページ： 805-820  発行年： 2010年12月01日 
JST資料番号： S0621A  ISSN： 0913-5707  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 秘密画像の情報を分散して2枚の画像に埋め込み,その2枚の画像を光学的に重畳することにより,各々の画像から知覚できない秘密画像を視認できる画像割符技術がある。この画像割符技術では,各々の画像に対する秘密分散方式としてハーフトーン処理を行うのが一般的である。更に,秘密画像においても自然画像を利用する場合には,2枚の画像と重畳した際の秘密画像の視認性を高めるために,ハーフトーン処理の前に,各々の画像に対してダイナミックレンジや明るさを調整することが有効である。しかしながら,この調整によっては,ダイナミックレンジが狭くなり画像が視認できなくなる低コントラスト問題や,ダイナミックレンジは広いが各々の画像に他の画像の痕跡が見えるノイズ問題を引き起こすため,これら背反する課題を解決する階調変換が必要となる。本論文では,上記相反条件において,ノイズが生じない範囲で画像のダイナミックレンジを最大化する条件を明らかにし,その条件を満たす階調変換を一意に行う手法を提案する。更に,重要な画像ほど高ダイナミックレンジとしつつ,他の画像での最低限のダイナミックレンジを保証するコントラスト調整法を示す。(著者抄録)

シソーラス用語： *暗号 ,  画像処理 ,  分散化 ,  *画像変換 ,  *ハーフトーン画像 ,  ダイナミックレンジ
準シソーラス用語： *画像暗号化 ,  電子割り符 ,  *階調処理

分類 (1件)： 図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (13件)：

• M. Nakajima and Y. Yamaguchi,“Device-dependent color neutralization method,” Proc. SPIE, vol.5667, pp. 58I-588, 2005.
• M. Noar and A. Shamir,“Visual cryptography,” Proc. Eurocrypt’94, pp. 1-12, 1994.
• G. Ateniese, C. Blundo, A. De Santis, and D. R. Stinson,“Extended capabilities for visual cryptography,” Theor. Comput. Sci., vol.250, no.1-2, pp. 143-161, 2001.
• 岡 一博, 中村康弘, 松井甲子雄, “濃度パターン法を用いたハードコピー画像への署名の埋込み,”信学論 (D-II), vol. J79-D-, no9, pp. 1624-1626, Sept障1996.
• 岡 一博, 松井甲子雄, “組織的デイザ法によるハードコピ障画像への署名情報の埋込み,”信学論 (D-II), vol. J80-D-II, no.3, pp. 820-823, March 1997.

タイトルに関連する用語 (1件)： 階調変換