生物学的廃水処理プロセスにおける金属と半金属化学種の運命と生体内変化

STASINAKIS Athanasios S.; THOMAIDIS Nikolaos S.

文献

J-GLOBAL ID：201002299078122755 整理番号：10A0493336

生物学的廃水処理プロセスにおける金属と半金属化学種の運命と生体内変化

Fate and Biotransformation of Metal and Metalloid Species in Biological Wastewater Treatment Processes

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資料名：
巻： 40 号： 1/4 ページ： 307-364 発行年： 2010年01月
JST資料番号： D0978A ISSN： 1064-3389 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

本レビューでは,生物学的廃水処理施設における金属および半金属であるクロム,スズ(有機スズ化合物),ヒ素,水銀,セレンの存在,運命,毒性に関する現状のデータを概観する。最初に,生物学的廃水処理施設における流入水,流出水,下水スラッジの前記金属の含有量に関する論文についてレビューした。次に,廃水ならびにスラッジ中の金属および半金属の化学種を同定するための分析方法として,クロマトグラフィーを使用しない方法と使用する方法について述べた。さらに金属および半金属の化学種の毒性,生体内変化についての研究成果も掲げられている。特に毒性が強い有機スズ化合物に関連して,トリブチルスズ,ジブチルスズ,モノブチルスズ,トリフェニルスズの生物分解の半減期のデータも示されている。培養された単一微生物と混合微生物を利用した実験において,複数の金属および半金属化学種の生体内変化についてのレビューを行った結果,以下の結論が得られた。元素スペシエーションにおける変化は環境中における元素の毒性と運命に影響を及ぼす。浮遊増殖型および付着増殖型の生物学的廃水処理施設では,無視できない濃度の金属および半金属が検出されるにもかかわらず,元素の生体内変化についての論文は依然として少ない。これは最新の分析機器が廃水やスラッジに適用されないだけでなく,環境技術者や毒物学者の経験不足であると考えられる。

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下水,廃水の生物学的処理 , 代謝と栄養 , 金属及び金属化合物の毒性 , 有機化合物の毒性

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