抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ALS(筋委縮性側索硬化症)や椎損傷などで,頭部の運動機能しか残されていない重度の身体障害者が,家族とコミュニケーションをとることや,テレビやエアコンなどの環境制御機器を操作するためのサポート機器として様々な入力デバイスが開発されてきた。重度の身体障害者のための入力デバイスには,脳波,筋電,視線,歯音,呼気など人間の様々な生体信号を用いたものがある。本研究では,ピエゾフィルムセンサを用いた呼気入力デバイスを提案した。ピエゾフィルムセンサは小型,軽量で安価であり,ピエゾ効果を利用して呼気による振動を容易に電気信号に変換できることが期待される。本研究では次の結果が得られた。1)ピエゾフィルムセンサは呼気検出センサとして十分使用可能である。2)提案したフィルタリング処理と閾値処理により,ハム雑音,オフセット雑音,干渉雑音を除去できることを確認した。3)本研究で提案した時間閾値処理により長時間呼気と短時間呼気の識別が可能であり,またセンサヘの接触雑音も容易に削除できた。以上の結果より,制御チャンネル数を大幅に改善した誤検出の少ない入力デバイスの実用化が可能であることを明らかにした。