抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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様々な電子機器に用いられる電子部品の中で,アナログフィルタは重要な役割を果たしており,電子機器の集積化や省電力化の要求が高まる中で,アナログフィルタの更なる小型化,省電力化が求められている。フィルタを集積化する場合,演算トランスコンダクタンス増幅器(OTA)で抵抗やインダクタを実現する直接法があるが,そこで,フィルタに用いるOTAの数を削減できれば,電子機器の小型化や省電力化に有効な手法となる。本稿では,OTA数を減らした能動バンドパスフィルタの構成について提案する。手法は,入力ノードを変えることによってOTAの共有化条件を満足させ,共有化(削減)につなげるものである。2個のOTAにおいて,それぞれ片側の入力端子のみが使用され,それらの極性が異なり,未使用の入力端子が同じ電位に接続されていれば,共有化条件を満たすことになる。提案手法を使うことで,2n次バンドパスフィルタを構成するためのOTAの個数は(2n+l)個ですむことが示された。また,試作したバンドパスフィルタの周波数特性は,低周波数帯域において,HSPICEでシミュレーションした理論上の伝達特性に一致した。