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J-GLOBAL ID：201002299339929546   整理番号：10A0470733

オオムギの異なった真菌病原体に対する非宿主抵抗性は大きく異なった量的な転写応答と関わる

Nonhost Resistance of Barley to Different Fungal Pathogens Is Associated with Largely Distinct, Quantitative Transcriptional Responses

著者 (6件)： ZELLERHOFF Nina (Rheinisch-Westfaelische Technische Hochsch. Aachen Univ., Aachen, DEU) ,  HIMMELBACH Axel (Leibniz-Inst. Plant Genetics and Crop Plant Res., Gatersleben, DEU) ,  DONG Wubei (Leibniz-Inst. Plant Genetics and Crop Plant Res., Gatersleben, DEU) ,  BIERI Stephane (BASF Plant Sci. GmbH, Limburgerhof, DEU) ,  SCHAFFRATH Ulrich (Rheinisch-Westfaelische Technische Hochsch. Aachen Univ., Aachen, DEU) ,  SCHWEIZER Patrick (Leibniz-Inst. Plant Genetics and Crop Plant Res., Gatersleben, DEU)
資料名： Plant Physiology  (Plant Physiology)
巻： 152  号： 4  ページ： 2053-2066  発行年： 2010年04月 
JST資料番号： C0606A  ISSN： 0032-0889  CODEN： PLPHA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 非宿主抵抗性は,植物病原性の真菌類を含む数多くの潜在的な病原体の攻撃から植物を守る。非宿主抵抗性の分子機構を探索した。オオムギのある特定の遺伝子型(Hordeum vulgare subsp. vulgare ’Ingrid’)における,3つの異なった組合せの真菌病原体の適応型(宿主)および非適応型(非宿主)株に対する転写応答を記述した。これらの真菌はBlumeria属(ウドンコ病),Puccinia属(サビ病),Magnaporthe属(イモチ病)に属する。これらそれぞれの病原体に対する非宿主抵抗性は,異なった病原体に対する一般的な(非宿主に関わらない)転写応答と顕著に重なっていたが,非宿主特異的な特定の遺伝子セットの転写量の変化に関係していた。ウドンコ病とイモチ病により誘導される宿主と非宿主相互作用との間での転写量の違いは,ウドンコ病の基本的な抵抗性を媒介するMlo野生型遺伝子座を持つオオムギと,変異型のmlo5遺伝子座を持つオオムギの,ほぼ同質遺伝子的な2つのオオムギの系統間の違いと有意に相関があった。さらに,オオムギが異なった宿主または非宿主病原体と相互作用する間に,大きな比率を占める遺伝子機能カテゴリーと小さな比率しか占めない遺伝子機能カテゴリーの似たようなパターンが見られた。これらの結果により,オオムギにおける非宿主抵抗性と基本的な宿主防御は機能的に関連しており,異なった真菌病原体に対する非宿主抵抗性は,複雑だが多くは重複していない,似たような代謝産物やシグナル伝達経路に関わる病原体応答遺伝子のセットの強固な制御と関わっていることを示唆している。

シソーラス用語： *オオムギ ,  *植物病原菌 ,  遺伝子型 ,  転写【遺伝】 ,  遺伝的調節 ,  宿主 ,  真菌類 ,  耐病性 ,  うどんこ病 ,  いもち病
準シソーラス用語： 転写制御

分類 (2件)： 植物生理学一般  (EH02010Y) ,  麦  (FC03033M)

タイトルに関連する用語 (6件)： オオムギ ,  真菌 ,  病原体 ,  非宿主抵抗性 ,  転写 ,  応答