文献
J-GLOBAL ID:201002299510217363   整理番号:10A0627021

オオタバコガ(Heliothis armigera(Huebner))の成長,発育,殺虫剤抵抗性に及ぼす色素腺とゴシポールの効果

Effects of pigment glands and gossypol on growth, development and insecticide-resistance of cotton bollworm (Heliothis armigera (Huebner))
著者 (4件):
資料名:
巻: 29  号:ページ: 813-819  発行年: 2010年08月 
JST資料番号: H0443A  ISSN: 0261-2194  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
オオタバコガ(Heliothis armigera)は,ワタや他の作物の主要害虫である。この害虫に対して宿主抵抗性を示すワタ品種におけるオオタバコガの殺虫剤抵抗性機構を理解することは重要である。そこで,オオタバコガの成長,発育,殺虫剤抵抗性に及ぼすワタの色素腺とゴシポールの効果を調べた。有腺と無腺の葉についての3対のワタ準同質遺伝子系統と,5濃度のゴシポールを含む人工飼料を使用して,オオタバコガ幼虫を5世代飼育した。幼虫の成長,発育,殺虫剤抵抗性を調べた。その結果,ワタの色素腺と高濃度のゴシポールは,幼虫の体重と成虫の羽化率を有意に下げ,幼虫と蛹の発育を遅らせた。ワタの有腺葉を摂食した幼虫は,ワタの無腺葉を摂食した幼虫に比べて,二つの殺虫剤(シハロトリン,モノクロトホス)に対する耐性が有意に高かった。LD50値は,単位体重当りの量の場合にだけ増加し,個体当りの量として計算すると増加しなかった。人工飼料のゴシポール含量を0%から0.225%に上げると,オオタバコガ幼虫の殺虫剤抵抗性も増加した。また,ワタの有腺葉を摂食した幼虫は,無腺葉を摂食した幼虫に比べて,二つの解毒酵素(カルボキシルエステラーゼ,グルタチオンS-トランスフェラーゼ)の活性が有意に高かった。この二つの酵素の活性は,人工飼料中のゴシポール含量を0%から0.225%に上げても大きく増加した。5世代の摂食と試験によると,幼虫の成長に対する有意な阻害効果と二つの農薬に対する幼虫の耐性は,現在の世代による摂食だけ関連することが見いだされ,以前の飼料とは関連しなかった。幼虫がワタの有腺葉か高ゴシポールの人工飼料を連続的に摂食しているときには,二つの解毒酵素の活性は有意に促進されなかった。これらの結果は,色素腺と高濃度のゴシポールが,オオタバコガ幼虫の成長を阻害するだけでなく,幼虫の殺虫剤耐性を高めることを示した。しかし,この阻害効果と殺虫剤耐性の増強は,誘導性であり,蓄積することができず,遺伝しなかった。これらの結果は,オオタバコガ幼虫と宿主の化学成分における相互作用と殺虫剤耐性の共進化をいっそうよく理解することの助けになると思われ,さらに,ワタ(特に無腺ワタ)生産におけるオオタバコガの管理に関する情報を提供した。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
繊維料作物  ,  昆虫・ダニによる植物被害  ,  害虫に対する農薬 

前のページに戻る