特許
J-GLOBAL ID:201003028905324630
車両のサスペンション装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
特許業務法人プロスペック特許事務所
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2008-269587
公開番号(公開出願番号):特開2010-095211
出願日: 2008年10月20日
公開日(公表日): 2010年04月30日
要約:
【課題】 バネ上-バネ下相対速度の絶対値が小さい領域における減衰力変更制御の頻度を低減できる車両のサスペンション装置を提供すること。【解決手段】 サスペンションECU21は、非線形H∞制御理論に基づいてショックアブソーバ12が発生する要求減衰力Freqを計算する。そして、サスペンションECU21は、バネ上-バネ下相対速度Vの絶対値が、非線形H∞制御理論において要求減衰係数が固定(線形)減衰係数にほぼ一致するときのバネ上-バネ下相対速度以内の値として予め設定された小さな基準相対速度Vo未満であるか否かを判定する。この判定により、相対速度Vが基準相対速度Vo未満であれば、ECU21は、アブソーバ12に発生させるべき要求減衰力Freqがほぼ一定となるため、可変絞り機構13のバルブ開度OPを予め設定された固定段に設定してアブソーバ12に対する減衰力変更制御を禁止する。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
車両のバネ下部材とバネ上部材との間に配設され、前記バネ下部材に対する前記バネ上部材の振動を減衰する減衰力を発生する減衰力発生手段と、この減衰力発生手段が発生する減衰力を変更制御する減衰力変更制御手段とを備えた車両のサスペンション装置において、前記減衰力変更手段が、
前記バネ下部材の上下方向の加速度を検出するバネ下加速度検出手段と、
前記バネ上部材の上下方向の加速度を検出するバネ上加速度検出手段と、
前記バネ下部材の上下方向の速度と前記バネ上部材の上下方向の速度との相対差を表すバネ上-バネ下相対速度を検出するバネ上-バネ下相対速度検出手段と、
非線形H∞制御理論に基づいて前記減衰力発生手段の減衰係数の可変分である可変減衰係数を算出するとともに、この算出した可変減衰係数に予め設定された減衰係数の固定分である固定減衰係数を加算して要求減衰係数を算出し、この算出した要求減衰係数に対して前記バネ上-バネ下相対速度検出手段によって検出された前記バネ上-バネ下相対速度を乗算して、前記バネ下部材に対する前記バネ上部材の振動を減衰するために要求される要求減衰力を計算する要求減衰力計算手段と、
前記バネ上-バネ下相対速度検出手段によって検出された前記バネ上-バネ下相対速度の絶対値が予め設定された小さな基準相対速度未満であるか否かを判定する相対速度判定手段と、
前記相対速度判定手段によって前記バネ上-バネ下相対速度の絶対値が予め設定された小さな基準相対速度未満であると判定されたときに、前記減衰力発生手段が発生する減衰力の変更を禁止し、前記相対速度判定手段によって前記バネ上-バネ下相対速度の絶対値が前記基準相対速度以上であると判定されたときに、前記減衰力発生手段が発生する減衰力を前記要求減衰力計算手段によって計算された要求減衰力となるように変更する減衰力変更手段とを備えることを特徴とする車両のサスペンション装置。
IPC (2件):
B60G 17/015
, B60G 17/018
FI (2件):
B60G17/015 A
, B60G17/018
Fターム (16件):
3D301AA61
, 3D301DA14
, 3D301DA33
, 3D301DA39
, 3D301EA02
, 3D301EA04
, 3D301EA19
, 3D301EA20
, 3D301EB13
, 3D301EC01
, 3D301EC37
, 3D301EC46
, 3D301EC57
, 3D301EC61
, 3D301EC62
, 3D301EC64
引用特許:
出願人引用 (1件)
-
減衰力制御装置
公報種別:公開公報
出願番号:特願2000-118341
出願人:トヨタ自動車株式会社
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