特許
J-GLOBAL ID:201003071136726065

高張力鋼板の製造制御装置及び製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (3件): 森 哲也 ,  内藤 嘉昭 ,  田中 秀▲てつ▼
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2009-082456
公開番号(公開出願番号):特開2010-235972
出願日: 2009年03月30日
公開日(公表日): 2010年10月21日
要約:
【課題】高張力鋼板の規格及び製品寸法が多様なものであっても、高張力鋼板素材に対する適正な焼戻温度を十分に高い精度で簡単に演算する。【解決手段】製造制御装置では、鋼板製造設備において焼戻処理が高張力鋼板素材に対して行われる前に、焼戻補正手段72が、偏差演算手段68の演算結果(化学成分差ΔCC、焼入開始温度差ΔTH及び冷却速度差ΔVC)を入力因子とし、第1推定モデル76により高張力鋼板22の推定材質MTSを演算し、高張力鋼板22の推定材質MTSを求める。次いで、焼戻補正手段72が、目標材質MTOと推定材質MTSとの差である製品材質差ΔMTを第2推定モデル82に入力し、この第2推定モデル82により温度補正量TTCを演算し、高張力鋼板22の製品グループ毎に、第2データベース84の記憶内容に基づいて構築された第2推定モデル82により温度補正量TTCを求める。【選択図】図5
請求項(抜粋):
圧延完了後に、焼入処理及び焼戻処理を含む熱処理工程を経て製造される高張力鋼板の製造条件を管理するための製造制御装置であって、 過去に製造された高張力鋼板についての化学成分の実績値、前記焼入処理における焼入開始温度の実績値及び、前記焼入処理における冷却速度の実績値を、高張力鋼板の規格及び製品寸法の一方又は双方に応じて分類された製品グループ毎に記憶すると共に、これらの実績値にそれぞれ関連付けて、所定の基準焼戻温度で焼戻処理を行った高張力鋼板の材質実績を、前記製品グループ毎に記憶した第1のデータベースと、 前記焼戻処理が高張力鋼板素材に対して行われる前に、該高張力鋼板素材における化学成分の目標値と実績値との化学成分差、前記焼入処理における焼入開始温度の目標値と実績値との焼入開始温度差及び、前記焼入処理における冷却速度の目標値と実績値との冷却速度差をそれぞれ演算する偏差演算手段と、 前記第1のデータベースの記憶内容に基づいて、前記化学成分差、前記焼入開始温度差及び前記冷却速度差をそれぞれ入力因子とし、所定の基準焼戻温度で高張力鋼板素材に対して前記焼戻処理が行われた場合の高張力鋼板の推定材質を出力因子とする第1の推定モデルを、前記製品グループ毎に構築する第1のモデル構築手段と、 前記焼戻処理が高張力鋼板素材に対して行われる前に、前記偏差演算手段の演算結果及び前記第1の推定モデルにより前記推定材質を求めると共に、製造対象である高張力鋼板に適合する鋼板材質の目標材質と前記推定材質との製品材質差を演算し、該製品材質差及び過去に製造された高張力鋼板の材質実績に基づいて前記基準焼戻温度の温度補正量を演算する焼戻補正手段と、 を有することを特徴とする高張力鋼板の製造制御装置。
IPC (1件):
C21D 11/00
FI (1件):
C21D11/00 104
Fターム (6件):
4K038AA01 ,  4K038CA01 ,  4K038CA03 ,  4K038DA01 ,  4K038EA01 ,  4K038FA02

前のページに戻る