特許
J-GLOBAL ID:201003074719102123

ベータ-2-ミクログロブリン遺伝子からのDNA標的配列を切断するメガヌクレアーゼ変異型及びその使用

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 野河 信太郎
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2009-550342
公開番号(公開出願番号):特表2010-518832
出願日: 2008年02月20日
公開日(公表日): 2010年06月03日
要約:
I-CreIの26位〜40位及び44位〜77位に位置するLAGLIDADGコアドメインの2つの機能的サブドメインのそれぞれに1つずつ、少なくとも2つの置換を有し、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からのDNA標的配列を切断できるI-CreI変異型。該変異型及び派生生成物の、異種移植片拒絶及びベータ-2ミクログロブリンのフィブリル状コンホメーションに関連する病変状態の予防及び治療のため、並びに興味対象の異種タンパク質を発現するトランスジェニック動物及び組換え株化細胞を工学的に作製するための使用。【選択図】なし
請求項(抜粋):
2つのI-CreI単量体の少なくとも一方が、I-CreIの26位〜40位及び44位〜77位に位置するLAGLIDADGコアドメインの2つの機能的サブドメインのそれぞれに1つずつ、少なくとも2つの置換を有し、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からのDNA標的配列を切断でき、少なくとも: (a) I-CreIの26位〜40位に位置するLAGLIDADGコアドメインの第1機能的サブドメイン内に少なくとも1つの置換を有するI-CreI変異型の第1シリーズを構築し、 (b) I-CreIの44位〜77位に位置するLAGLIDADGコアドメインの第2機能的サブドメイン内に少なくとも1つの置換を有するI-CreI変異型の第2シリーズを構築し、 (c) 工程(a)の第1シリーズから、(i) I-CreI部位の-10位〜-8位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の-10位〜-8位に存在するヌクレオチドトリプレットで置き換えられ、(ii) +8位〜+10位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の-10位〜-8位に存在するヌクレオチドトリプレットの逆相補配列で置き換えられた変異I-CreI部位を切断できる変異型を選択及び/又はスクリーニングし、 (d) 工程(b)の第2シリーズから、(i) I-CreI部位の-5位〜-3位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の-5位〜-3位に存在するヌクレオチドトリプレットで置き換えられ、(ii) +3位〜+5位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の-5位〜-3位に存在するヌクレオチドトリプレットの逆相補配列で置き換えられた変異I-CreI部位を切断できる変異型を選択及び/又はスクリーニングし、 (e) 工程(a)の第1シリーズから、(i) I-CreI部位の+8位〜+10位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の+8位〜+10位に存在するヌクレオチドトリプレットで置き換えられ、(ii) -10位〜-8位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の+8位〜+10位に存在するヌクレオチドトリプレットの逆相補配列で置き換えられた変異I-CreI部位を切断できる変異型を選択及び/又はスクリーニングし、 (f) 工程(b)の第2シリーズから、(i) I-CreI部位の+3位〜+5位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の+3位〜+5位に存在するヌクレオチドトリプレットで置き換えられ、(ii) -5位〜-3位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の+3位〜+5位に存在するヌクレオチドトリプレットの逆相補配列で置き換えられた変異I-CreI部位を切断できる変異型を選択及び/又はスクリーニングし、 (g) 工程(c)及び工程(d)からの2つの変異型の26位〜40位及び44位〜77位の変異を、単一の変異型に組み合わせて、(i) -10位〜-8位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の-10位〜-8位に存在するヌクレオチドトリプレットと同一であり、(ii) +8位〜+10位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の-10位〜-8位に存在するヌクレオチドトリプレットの逆相補配列と同一であり、(iii) -5位〜-3位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の-5位〜-3位に存在するヌクレオチドトリプレットと同一であり、(iv) +3位〜+5位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の-5位〜-3位に存在するヌクレオチドトリプレットの逆相補配列と同一である配列を切断する新規なホモ二量体I-CreI変異型を得て、及び/又は (h) 工程(e)及び工程(f)からの2つの変異型の26位〜40位及び44位〜77位の変異を、単一の変異型に組み合わせて、(i) +3位〜+5位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の+3位〜+5位に存在するヌクレオチドトリプレットと同一であり、(ii) -5位〜-3位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の+3位〜+5位に存在するヌクレオチドトリプレットの逆相補配列と同一であり、(iii) I-CreI部位の+8位〜+10位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の+8位〜+10位に存在するヌクレオチドトリプレットで置き換えられ、(iv) -10位〜-8位のヌクレオチドトリプレットが、ベータ-2ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列の+8位〜+10位のヌクレオチドトリプレットの逆相補配列と同一である配列を切断する新規なホモ二量体I-CreI変異型を得て、 (i) 工程(g)及び(h)で得られた変異型を組み合わせて、ヘテロ二量体を形成し、 (j) 工程(i)から、ベータ-2 ミクログロブリン遺伝子からの前記DNA標的配列を切断できるヘテロ二量体を選択及び/又はスクリーニングする 工程を含む方法により得ることができることを特徴とする、I-CreI変異型。
IPC (10件):
C12N 15/09 ,  C12N 9/16 ,  A01K 67/027 ,  A01H 5/00 ,  A61K 38/46 ,  A61K 48/00 ,  A61K 35/76 ,  A61P 13/12 ,  A61P 21/00 ,  A61P 37/06
FI (10件):
C12N15/00 A ,  C12N9/16 Z ,  A01K67/027 ,  A01H5/00 A ,  A61K37/54 ,  A61K48/00 ,  A61K35/76 ,  A61P13/12 ,  A61P21/00 ,  A61P37/06
Fターム (35件):
2B030AA07 ,  2B030CA14 ,  4B024AA01 ,  4B024BA11 ,  4B024CA01 ,  4B024CA09 ,  4B024CA11 ,  4B024CA20 ,  4B024DA02 ,  4B024EA04 ,  4B024GA11 ,  4B024HA01 ,  4B050CC03 ,  4B050DD02 ,  4B050LL01 ,  4C084AA02 ,  4C084AA06 ,  4C084AA13 ,  4C084BA01 ,  4C084BA44 ,  4C084CA53 ,  4C084DC01 ,  4C084DC50 ,  4C084NA14 ,  4C084ZA81 ,  4C084ZA94 ,  4C084ZB08 ,  4C087AA01 ,  4C087AA02 ,  4C087BC83 ,  4C087CA12 ,  4C087NA14 ,  4C087ZA81 ,  4C087ZA94 ,  4C087ZB08

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