特許
J-GLOBAL ID:201003080504299600
硬質被覆層がすぐれた耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (2件):
富田 和夫
, 影山 秀一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2008-161360
公開番号(公開出願番号):特開2010-000570
出願日: 2008年06月20日
公開日(公表日): 2010年01月07日
要約:
【課題】硬質被覆層が高速重切削加工ですぐれた耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具を提供する。【解決手段】工具基体の表面に、(a)下部層としてTi化合物層、(b)中間層として、Zrを含有するα型Al2O3層(c)上部層として、α型Al2O3層を蒸着形成した表面被覆切削工具において、上記(b)、(c)の各層は、平板多角形状(平坦六角形状を含む)かつたて長形状の結晶粒組織構造を有し、各層のうちの所定面積比率の結晶粒は、その内部が、少なくとも一つ以上のΣ3で表される構成原子共有格子点形態からなる結晶格子界面により分断されている。【選択図】 図3
請求項(抜粋):
炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に、
(a)下部層として、3〜20μmの全体平均層厚を有するTiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層、および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなるTi化合物層、
(b)中間層として、1〜5μmの平均層厚を有し、Alとの合量に占めるZrの含有割合(Zr/(Al+Zr)の値)が0.002〜0.01(但し、原子比)であるα型の結晶構造を有し、かつ、Zrを含有する酸化アルミニウム層、
(c)上部層として、1〜15μmの平均層厚を有し、かつ、α型の結晶構造を有する酸化アルミニウム層、
上記(a)〜(c)からなる硬質被覆層を蒸着形成した表面被覆切削工具において、
上記上部層(c)を、電界放出型走査電子顕微鏡で組織観察した場合に、層厚方向に垂直な面内で平板多角形状、また、層厚方向に平行な面内で層厚方向にたて長形状を有する結晶粒からなる組織構造を有し、さらに、
該上部層(c)について、電界放出型走査電子顕微鏡と電子後方散乱回折像装置を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する結晶粒個々に電子線を照射して、六方晶結晶格子からなる結晶格子面のそれぞれの法線が基体表面の法線と交わる角度を測定し、
この測定結果から、隣接する結晶格子相互の結晶方位関係を算出し、結晶格子界面を構成する構成原子のそれぞれが前記結晶格子相互間で1つの構成原子を共有する格子点(構成原子共有格子点)の分布を算出し、前記構成原子共有格子点間に構成原子を共有しない格子点がN個(但し、Nはコランダム型六方最密晶の結晶構造上2以上の偶数となるが、分布頻度の点からNの上限を28とした場合、4、8、14、24および26の偶数は存在せず)存在する構成原子共有格子点形態をΣN+1で表した場合に、
上記上部層(c)を構成する結晶粒の内、面積比率で40%以上の結晶粒の内部は、少なくとも一つ以上の、Σ3で表される構成原子共有格子点形態からなる結晶格子界面により分断されていることを特徴とする表面被覆切削工具。
IPC (2件):
FI (2件):
Fターム (15件):
3C046FF03
, 3C046FF05
, 3C046FF09
, 3C046FF10
, 3C046FF13
, 3C046FF16
, 3C046FF22
, 3C046FF25
, 4K030AA03
, 4K030AA05
, 4K030AA14
, 4K030AA17
, 4K030BA43
, 4K030CA03
, 4K030LA22
引用特許:
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