抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第一次・第二次恐竜化石発掘調査の成果を踏まえ,今後の調査の方向性を確認するために行った試掘調査の経過と結果をまとめた。今までの発掘現場である勝山市北谷町杉山川流域で,骨化石包含層(手取層群赤岩亜層群層相当層の北谷砂岩頁岩凝灰岩互層下部の層厚約2mの暗灰色中粒砂岩層)より下位の地層を調べるために,約50m
2を最大5mまで掘り下げた。骨化石包含層とその下位の地層の測量・地質柱状図作成,化石の精査,年代測定のための岩石採取を行った。骨化石包含層より約2.5m下位層準に恐竜以外の脊椎動物のものと判断される三日月形足印の行跡化石が認められた。骨化石包含層からは獣脚類・鳥脚類の歯・幼体骨格に加え,ワニ,カメ,魚類,淡水性貝類,植物化石などが多数産出した。獣脚類・鳥脚類幼体の骨格復元や幼体から成体までの成長過程などの解明が期待される。更に多くの恐竜化石産出が見込まれ,骨化石包含層の重要性が再確認できた。