文献

J-GLOBAL ID：201102200086344407   整理番号：11A0883294

「観光と知能情報」宿泊施設の分類システムと自己評価

著者 (2件)： 山本雅人 (北大 大学院情報科学研究科) ,  大内東 (北海商大 商)
資料名： 人工知能学会誌  (Journal of the Japanese Society for Artificial Intelligence)
巻： 26  号： 3  ページ： 272-279  発行年： 2011年05月01日 
JST資料番号： X0330A  ISSN： 0912-8085  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らはインターネット予約サイトを通じた宿泊施設の予約販売の問題をレモン市場の理論とのアナロジーで考え,宿泊市場の持つ情報の非対称性の緩和が重要なことを指摘してきた。本論文では,情報の非対称性を解消する試みの1つとして宿泊施設分類システムを取り上げ,ヨーロッパ各国のシステムの評価項目を比較した。その結果,「施設」,「サービス」といった客観的評価項目だけを持つシステムが多く,第三者による自宿泊施設の評価によって営業に悪影響を受けるとの考えがある日本では導入が難しいことがわかった。そこで,宿泊施設を自己評価して広く情報公開するシステムの実現を目指し,177項目からなる自己評価項目を列挙・精査して,1)施設,2)サービス,3)食,4)交通至便,5)眺望,6)癒しにカテゴライズした。また,チェック式で177の評価項目を回答させるだけでなく,1)~6)の中でその施設がアピールしたい項目の優先順位をつけるブランド戦略を開示し,利用者が自分に合った宿泊施設を検索できるようにした。実際に専門家が三つ星以上と判断する札幌市内の5つのホテルを対象にアンケート調査を実施し,チェック式の評価項目の負担感が少ないことを確かめ,海外の評価項目との相互変換についても考察した。

シソーラス用語： *観光 ,  *宿泊施設 ,  *情報公開 ,  日本 ,  自己評価 ,  サービス ,  食事 ,  交通 ,  景観 ,  改変 ,  優先順位 ,  ブランド ,  ホテル ,  アンケート ,  評価基準 ,  情報システム
準シソーラス用語： カテゴリー化 ,  札幌 ,  眺望 ,  評価項目

分類 (3件)： 観光,レクリエーション  (RD04030J) ,  商業建築,事務所建築  (RB05030K) ,  その他の情報処理  (JE15050M)

引用文献 (14件)：

• AKERLOF, G. A. The market for "Lemons" : Quality uncertainty and the market mechanism. Quarterly J. Economics. 1980, 84, 488-500
• HOLLOWAY, J. C. The Hospitality Sector : Accommodation and Catering Services. The Business of Tourism. 1994
• 株式会社JTB. JTB宿泊白書. 2005, 2005
• KATALIN, C. Survey and comparison of european hotel classification systems. 観光情報学会誌「観光と情報」. 2007, 3, 1, 36-44
• KATALIN, C. Study on survey and conversion methodology of world hotel classification systems. PhD thesis, Hokkaido University. 2008

タイトルに関連する用語 (5件)： 観光 ,  知能情報 ,  宿泊施設 ,  分類 ,  自己評価