抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿はエネルギーを有効活用する都市の在り方について,スマートグリッドを活用する方策に関して,欧米の動向や事例を紹介し,そこから日本へのインプリケーションを考察した。シカゴでは韓国資本との提携によりスマートシティとしてスマートグリッドの技術を利用し,ビル群を発電所にする試みが始められている。具体的にはビル内にスマートメーターを設置し,効率的かつ経済的にエネルギー利用を制御する。そのメリットは,利用ピーク時の高価格帯に需要削減し,それを市場に売却することにより利益を得ることが可能なことである。このようなシステムを「グリーンな架空発電所」(VPP:バーチャル・パワー・プラント)と呼んでいる。アムステルダムのスマートシティのこころみは,2025年までにCO
2を40%削減することを目標とした種々の実証事業であり,再生可能エネルギーの目標は20%である。現状ではEV(電気自動車)普及事業が突出している。トイツではスマートグリッドを活用したスマートコミュニティ事業であるE-Energy事業を進めている。E-Energy事業として実証実験が行われているのはE-DEMA事業やMOMA(モデルシティ・オブ・マンハイム:ゲートウェイの標準化)などがある。