文献

J-GLOBAL ID：201102201248858031   整理番号：11A0587466

粘性減衰により吸収されるエネルギー及び多層地盤のエネルギー分配率の評価 エネルギーの釣合に基づく地盤の地震時挙動の評価に関する研究 その2

EVALUATION OF VISCOUS DAMPING ENERGY AND ENERGY DISTRIBUTION IN MULTI-LAYERED GROUND: Study on evaluation of ground motion in earthquake based on energy balance: Part 2

著者 (3件)： 下村修一 (鹿島建設 技研) ,  安達俊夫 (日本大 理工) ,  酒句教明 (日本大学短大)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 661  ページ： 553-562  発行年： 2011年03月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： エネルギーの釣合に基づく地盤の地震時挙動の評価法を構築することを最終目的とした研究である。多層地盤を対象に仮動的実験を実施し,粘性減衰により吸収されるエネルギー及び損傷に寄与するエネルギーの各層への分配率の評価方法について検討した。得られた知見は,1)粘性減衰により吸収されるエネルギーは,せん断ひずみが規準ひずみを超えた以降の時刻に対しては安定し,粘性減衰定数が大きいほど入力エネルギーに占める割合が大きくなる,2)入力エネルギーから粘性減衰エネルギーを取り除いた累積塑性ひずみエネルギー(損傷に寄与するエネルギー)の各層の分配率はせん断ひずみが規準ひずみを超えた時刻に対しては安定する。この分配率は,各層の初期有効拘束圧,1次モードと変位応答スペクトルから求まる損傷の進行程度及び地盤材料の粘り強さを表わす規準ひずみを用いることで概ね評価できる。

シソーラス用語： 構造設計 ,  *多層地盤 ,  *粘性減衰 ,  *エネルギー ,  地震動 ,  歪 ,  倍率 ,  剪断歪 ,  地震時挙動 ,  累積塑性変形倍率
準シソーラス用語： 累積塑性率

分類 (2件)： 構造設計一般  (RA04010E) ,  土圧,土の動的性質,地盤の応力と変形  (RA03060A)

引用文献 (16件)：

• 1) 秋山宏:エネルギーの釣合に基づく建築物の耐震設計,技報堂出版,1999
• 2) 下村修一,安達俊夫,酒句教明:エネルギーの釣合に基づく地盤の地震時挙動の評価に関する研究 - 飽和砂地盤の損傷程度及び入力エネルギーの評価 -,日本建築学会構造系論文集,第650号,pp.807-815,2010.4
• 3) 安達俊夫,山田雅一,関原宏行,榎並昭:表層地盤の液状化発生時の地震動強さに関する仮動的実験,日本建築学会構造系論文集,第505号,pp.85-91,1998.3
• 4) 國生剛治,桜井彰雄:MODIFIED HARDIN-DRNEVICH モデルについて,第33回土木学会年次学術講演会講演概要集,第3部門,pp116-117,1978
• 5) 柴田徹,D.S.Soelarno:繰返し載荷を受ける粘性土の応力・ひずみ特性,土木学会論文報告集,第276号,pp.101-110,1978.8

タイトルに関連する用語 (9件)： 粘性減衰 ,  エネルギー ,  多層地盤 ,  エネルギー分配 ,  評価 ,  釣合 ,  地盤 ,  地震時挙動 ,  研究