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J-GLOBAL ID：201102201534405303   整理番号：11A1125469

立山一ノ越におけるタテヤマキンバイ群落の現状

The present situation of Sibbaldia procumbens community at Ichinokoshi in the Tateyama Mountains

著者 (1件)： 吉田めぐみ (富山県中央植物園)
資料名： 富山県中央植物園研究報告  (Bulletin of the Botanic Gardens of Toyama)
号： 16  ページ： 43-55  発行年： 2011年03月28日 
JST資料番号： L2961A  ISSN： 1342-4297  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： タテヤマキンバイは周北極地域に分布し,日本では北海道,本州の雪解けの遅い砂礫地に分布する。30年前に比較して立山におけるタテヤマキンバイの優占度の低下が懸念されることから,今回立山一ノ越のタテヤマキンバイの群落を詳細に調査し,現状の把握を試みた。調査は2010年8月18,24,27日の3日間,一ノ越したの東一ノ越に向かう南東向き斜面で,雪渓直下の大きな岩の点在する場所で行った。方形区を設置し,その方形区内の植生の概略を記録し,植生図を作成した。分布調査の結果,100個のパッチが東西方向35mx南北方向30mの範囲内に生育しており,方区内に一様に分布しているのではなく3地点に分かれて20-30個のパッチがほぼ直線状に分布していた。一ノ越は現在立山でタテヤマキンバイが確認されている唯一の場所であり,100個体と大規模な生育地と考えられるが,チングルマ,アオノツガザクラとの混生群落ではその生息が危惧される状況でもあった。

シソーラス用語： *バラ科 ,  植物群落 ,  *生息分布 ,  現地調査 ,  植生
準シソーラス用語： *タテヤマキンバイ ,  生息状況 ,  植生図

分類 (1件)： 植物生態学  (EE02000E)

タイトルに関連する用語 (3件)： 立山 ,  群落 ,  現状