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J-GLOBAL ID:201102202488256019   整理番号:11A0155392

固相キレート抽出-誘導結合プラズマ質量分析法による海水中極微量Feの分析

Analysis of Trace Fe in Sea Water by Using Inductively Coupled Plasma Mass Spectrometry with Solid Phase Chelate Extraction Technique
著者 (5件):
資料名:
号: 390  ページ: 89-95  発行年: 2010年12月29日 
JST資料番号: G0186A  ISSN: 0916-7609  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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日本沿岸海域の磯焼け(藻類が生育しない状態)の回復のため,製鋼スラグと腐植物質を混合して溶出鉄源とし,溶存Feを海域に供給する実験を行なっており,数年間に渡り藻類の生育に一定の効果があることを確認している。Fe供給効果の確認や検証には海水中の微量な溶存Feの定量分析が不可欠であるが,従来は海水の高塩濃度のためppbレベルの定量分析は困難であった。そこで,海水中の極微量Feを定量分析するため,海水マトリクスからのFeの分離に固相キレートを用いて抽出した上で,クールプラズマ条件の誘導結合プラズマ質量分析法で測定する方法を確立し,実験海域の海水に適用した。また,その他の水質パラメータも同時に測定した。試験海域での海水中のFe含有量は,鉄源埋設部近傍で最も高い濃度となり,沖合いに離れるにつれて減少する傾向が観察された。溶存態シリカやMg,Ca含有量は海水の電気伝導度と相関が見られたが,Fe含有量との相関は見られなかった。この結果から,鉄源である製鋼スラグから溶出したFeが海域に拡散することで,海藻の生育を促進させている可能性が示唆され,磯焼け海域に製鋼スラグと腐植物質を混合して溶出鉄源として適用する方法が効果的であることが確認できた。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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海藻類  ,  質量分析 
引用文献 (19件):
  • 藤田大介: 磯焼け21世紀初頭の藻学の現状. 日本藻類学会編, 2002, p. 102
  • Harold, C. et al.: Ecology.66(4), 1160(1985)
  • Kuwahara, H. et al.: Fisheries Engineering.38(2), 159(2001)
  • Horie, H. et al.: J. Hokkaido For. Prod. Res. Inst.17(3), 1(2003)
  • Motomura, T. et al.: Bull. Jap. Soc. Sci. Fisheries.47, 1535(1981)
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