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J-GLOBAL ID：201102202647051261   整理番号：11A0154928

電子運動力学におけるゼロ時の決定

Determining the Time Zero for Electronic Dynamics

著者 (2件)： SANSONE Giuseppe (Physics Dep. Politecnico, Milano, ITA) ,  SANSONE Giuseppe (Max Planck Inst. Kernphysik, Heidelberg, DEU)
資料名： ChemPhysChem  (ChemPhysChem)
巻： 11  号： 17  ページ： 3581-3583  発行年： 2010年12月03日 
JST資料番号： W1265A  ISSN： 1439-4235  CODEN： CPCHFT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 赤外(IR)からX線までの光子エネルギーによる光イオン化反応における光電子の放出過程を研究した。単一光子反応において,結合電子の励起によるイオン化は脱離する電子と他の結合電子間の直接相互作用の結果生じる。それ故,電子相関効果に適した記述を加えることによって,光イオン化過程を完全に表すことができる。これらの相互作用のタイムスケールはエネルギーレベルの差によってアト秒かフェムト秒にあり,現在では単一のアト秒パルスを用いて解明できる。異なる原子軌道からネオンを光イオン化した最近の研究によって,次に示す2つのことがわかった。1)時間遅延の起因はN電子波動関数の結合状態から連続状態までの遷移を双極子近似によるマトリックス成分の相で原子相を表したことにある。この原子相の影響はアト秒ストリーキング測定によって特性化できる。2)異なる軌道から放出された電子波束間の時間遅延は数アト秒以下の超高速力学によるものであり,原子単位時間(1a.u=24as)に近いパルスによって解明されるであろう。

シソーラス用語： *光イオン化 ,  *光電子放出 ,  *電子相関 ,  *時間 ,  秒 ,  フェムト秒 ,  *ネオン ,  遅延評価 ,  波動関数 ,  電子遷移 ,  近似法 ,  波束 ,  性能評価
準シソーラス用語： アト秒 ,  双極子近似

分類 (3件)： 光化学一般  (CB08010U) ,  光電子放出  (BM09030D) ,  原子と光子の相互作用  (BH03060F)

タイトルに関連する用語 (2件)： 電子 ,  運動力学