抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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京都産業大学構内での地中電磁波観測により「地震に伴い極めて短い持続時間の電磁波パルスを検出した」という事実から,その「励起機構は地球岩盤における圧電効果による」との仮説を立てた。その妥当性を検証するために,花崗岩からの電磁波放射実験を計画し,まず花崗岩に多く含まれている水晶からの電磁界発生状況を明確にするために,形状の異なる水晶に,瞬間的な圧力を印加し,電磁界の基本的振る舞いの計測を行った。この実験では自然界での励起条件を考え,水晶には検出用電極を一切貼り付けずに電磁界を計測した。その結果,計測された電磁界の波形には様々な周期成分の振動が現れたが,それらは水晶の形状に依存している事を確認した。水晶の寸法が大きくなれば,その中央部で振幅の大きな電磁界が励起される事を示した。また円柱状水晶内に生じた磁界成分の定在波から,水晶内での衝撃波の伝搬速度を求める事ができ,その速度は地震波の速度に合致している事等,詳細な電磁界励起メカニズムを明らかにできた。(著者抄録)