抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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オッディ括約筋機能不全(以下,SOD)は,括約筋収縮性異常に起因する一連の異種疼痛症候群を述べることに用いられる用語である。Milwaukee分類によれば,胆管および膵管SODは,それぞれI型,II型,III型として下位分類される。SODは,急性膵炎の危険率上昇ならびに30%以上のERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影法)後による膵臓炎率を伴っているように思われる。さまざまなメカニズムが仮定されたが,急性膵炎の病態生理学におけるSODの正確な役割は知られていない。SODと慢性膵炎間の関係もあるが,もしこれが原因または効果での関係である場合,それは依然として不明である。通常,内視鏡的括約筋切開術(以下,ES)によって,SODの処置は括約筋切開を目的とする。SODI型の患者において,症例の55%~95%に対してESが有効である。オッディ括約筋内圧測定は,SODI型においてES前に必要ではない。II型,III型の患者においては,ESによる有効性はより低い。これらの患者は,ESを行う前により入念に検査されなければならない。一部の研究者は,胆管および膵管括約筋の内圧測定と切開は適切な判断とSOD治療が必要とされるということを発見した。膵管SODにおいて,患者の最高88%までは括約筋切開が有効である。したがって,一部には胆管および膵管型を含む全体的なシステムを支持し,現行の分類体系を廃止すべきであるという要請がある。今後の研究は,SODと膵臓炎の関係の根底にあるメカニズムを理解すること,内視鏡治療が有効であるという予測に役立つ患者因子を同定することを目的としなければならない。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST