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J-GLOBAL ID：201102205986365258   整理番号：11A1798407

冬期湛水・有機栽培水田の土壌動物-イトミミズの生態と機能-

著者 (7件)： 伊藤豊彰 (東北大 大学院農学研究科 複合生態フィールド教育研究セ) ,  川瀬莉奈 (東北大 大学院農学研究科 複合生態フィールド教育研究セ) ,  川瀬莉奈 (宮城学院中・高) ,  原宏太 (東北大 大学院農学研究科 複合生態フィールド教育研究セ) ,  原宏太 (ロック・フィールド) ,  今智穂美 (東北大 大学院農学研究科 複合生態フィールド教育研究セ) ,  今智穂美 (青森県産技セ 農林総合研)
資料名： 土と微生物  (Soil Microorganisms)
巻： 65  号： 2  ページ： 94-99  発行年： 2011年11月01日 
JST資料番号： L1734A  ISSN： 0912-2184  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 冬期湛水・有機栽培水田では,湛水期間の長期化,農薬の不使用,易分解性有機物の施用によってユリミミズとエラミミズを主体としたイトミミズ類が増加すると考えられた。水田のイトミミズ類は河川や湖沼と異なり,人為的な影響(水管理)によって繁殖時期が制限されていることが示唆された。イトミミズ類の土壌摂食・排泄・移動によって,水田土壌表層は撹拌され,土壌養分の可給性と田面水への養分放出が増加する。イトミミズ類のこれらの作用は水田の物質循環,水稲生産性,水田における生物多様性に影響すると考えられ,物質循環や生物多様性を重視した環境保全型農業を進めるという観点から,水田でのイトミミズ類の生態と機能に関する研究の重要性は増してくると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *イトミミズ類 ,  *有機農法 ,  *水田 ,  生物多様性 ,  アベイラビリティ ,  土壌動物 ,  放出 ,  生態 ,  擾乱 ,  卵構成体 ,  湛水
準シソーラス用語： エラミミズ ,  ユリミミズ ,  生物攪乱 ,  冬期湛水 ,  *有機栽培 ,  養分可給性 ,  養分放出 ,  卵嚢

分類 (3件)： 土壌生物  (FB04050N) ,  動物生態学一般  (EE03010W) ,  稲作  (FC03020C)

引用文献 (27件)：

• 阿部治平. 四川盆地の冬期湛水農法とその変革. 経済地理学年報. 1978, 24, 19-30
• DAVIS, RB. Stratigraphic effects of tubificids in profundal lake sedimentsLimnol. Oceanogr. 1974, 19, 466-488
• ELPHICK, CS. Water management of Californian rice fields for waterbirds. J. Appl. Ecol. 1998, 35, 95-108
• ELPHICK, CS. Conservation implications of flooding rice fields on winter waterbird communities. Agric. Ecosyst. Environ. 2003, 94, 17-29
• ERSEUS, C. A proposal to regard the former family Naididae as a subfamily within Tubificidae (Annelida, Clitellata). Hydrobiologia. 2002, 458, 253-256

タイトルに関連する用語 (6件)： 冬期湛水 ,  有機栽培 ,  水田 ,  土壌動物 ,  イトミミズ ,  生態