熱ショック因子1を欠くマウスにおける海馬での棘形成と神経形成の障害および情動行動の変化

UCHIDA Shusaku; HARA Kumiko; KOBAYASHI Ayumi; FUJIMOTO Mitsuaki; OTSUKI Koji; YAMAGATA Hirotaka; HOBARA Teruyuki; ABE Naoko; HIGUCHI Fumihiro; SHIBATA Tomohiko; HASEGAWA Shunsuke; KIDA Satoshi; NAKAI Akira; WATANABE Yoshifumi

文献

J-GLOBAL ID：201102206858041462 整理番号：11A0536184

熱ショック因子1を欠くマウスにおける海馬での棘形成と神経形成の障害および情動行動の変化

Impaired hippocampal spinogenesis and neurogenesis and altered affective behavior in mice lacking heat shock factor 1

出版者サイト複写サービスで全文入手 {{ this.onShowCLink("http://jdream3.com/copy/?sid=JGLOBAL&noSystem=1&documentNoArray=11A0536184&COPY=1") }}
高度な検索・分析はJDreamⅢで {{ this.onShowJLink("http://jdream3.com/lp/jglobal/index.html?docNo=11A0536184&from=J-GLOBAL&jstjournalNo=D0387A") }}

著者 (14件)： , , , , , , , , , , , , ,
資料名：
巻： 108 号： 4 ページ： 1681-1686 発行年： 2011年01月25日
JST資料番号： D0387A ISSN： 0027-8424 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

熱ショック因子(HSF)1による遺伝子発現調節が脳と行動に及ぼす影響をノックアウトマウスで検討することにした。HSF1^-/-マウスでは,歯状回で樹状突起棘の減少があり,そこでのニューロン新生が障害された。不安と社会性が減少したが,抑鬱様行動と攻撃性が増加した。拘束ストレスに繰り返す曝露すると行動の異常が促進された。成体でなく新生児の海馬でHSF1の欠失をレスキューすると不安や抑鬱様行動が軽減した。HSF1はポリシアリルトランスフェラーゼの発現を直接に調節することで,海馬の接着分子であるポリシアル酸(PSA)-NCAM量を支配しており,酵素処理で新生児海馬からPSAを除去すると,成体になってからHSF1ノックアウトと同様な異常行動を発現した。したがって,HSF1は海馬のPSA量を調節することによりニューロンと行動の発達に関与することがわかった。

, , , , , , , , , , , , ,
, , , ,

中枢神経系 , 遺伝子発現 , 精神科の基礎医学

, , , , ,

前のページに戻る