抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,複数種類の超硬合金ホブ材種を用いて,コーティング膜の種類を変え,MQLの効果について,すくい面にコーティング膜がない場合の工具逃げ面摩耗,クレータ摩耗および仕上げ面粗さからドライ切削の場合と比較検討した。本報では,特に,既報の全面コーティング工具と比べて,クレータ摩耗および熱亀裂の発生機構の違いに着目して検討した。これにより得た主な知見を次に示した。1)TiNコーティング工具の場合,ドライ切削,MQLともに,母材がP20およびP30で,欠損も起こらず,安定した切削ができ,逃げ面摩耗幅が小さいP30の材種がよいこと,また,(Ti,Al)Nコーティング工具の場合,P30の材種が欠損も起こらず,安定した切削ができること,ドライ切削よりもMQLの方が逃げ面摩耗が小さく,MQLによる逃げ面摩耗低減効果があること,2)クレータ摩耗についても,MQLによる摩耗低減効果があり,また熱亀裂の発生を抑制する効果があること,3)仕上げ面粗さについても,ホブ材種およびコーティング膜の種類を変えても,MQLにより低減されること,4)逃げ面摩耗,クレータ摩耗および仕上げ面粗さを総合的に見た場合,ホブ材種としてP30に(Ti,Al)Nコーティングを施した工具に対して,MQLは有効であること,すくい面にコーティング膜がない場合も,全面コーティング工具の場合と同様な結果を示すこと。