抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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渋江川流域総合調査の一環として両生類と爬虫類の調査を2010年3~10月に行った。調査は渋江川本流周辺の水田,右岸川の山間部の林道周辺,山間部の谷川で行った。種の確認は個体や卵塊の目撃,カエル類は鳴き声を参考にした。確認された両生類は,ヒダサンショウウオ,クロサンショウウオ,ホクリクサンショウウオ,イモリ,ニホンアマガエル,トノサマガエル,ツチウガエル,ヤマアカガエル,ニホンアカガエル,シュレーゲルアオガエルとモリアオガエルの11種で,これらは富山県の低山の代表種であった。絶滅危惧種IB類に指定されているホクリクサンショウウオは他の地域では確認されておらず,保全が必要である。爬虫類として,ニホンイシガメ,カナヘビ,シマヘビ,ヒバカリとヤマカガシの5種を確認した。ニホンイシガメの確実な生息地は確認されていないが,大きさの異なる成体や未成熟な小個体を複数確認したことから,渋江川上流は本種の生息地であると考えられる。