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J-GLOBAL ID：201102208142417715   整理番号：11A0300480

高窒素ステンレス鋼とその溶融部の硬さおよび耐食性評価

著者 (4件)： 中野光一 (九州工大 大学院生命体工学研究科) ,  安西敏雄 (高田製作所) ,  山口富子 (九州工大) ,  西尾一政 (九州工大 大学院生命体工学研究科)
資料名： 高田技報  (Takada Technical Reports)
巻： 21  ページ： 38-43  発行年： 2011年01月01日 
JST資料番号： L2235A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： オーステナイト系ステンレス鋼は強度や耐食性に優れ,各種産業のほか生体材料としても一部用いられてきた。しかし,オーステナイト系ステンレス鋼に含まれるニッケルは,最も金属アレルギーを引き起こしやすい金属元素として社会問題となっている。また,ニッケルは高価なレアメタルとして指定され,将来における使用量削減や価格の高騰が懸念されている。こうした社会背景のもと,ニッケルに代わる安価な元素を利用したオーステナイト系ステンレス鋼の開発が望まれてきた。そして,安価な窒素がオーステナイト安定化元素として着目され,種々の方法で高窒素ステンレス鋼が開発されてきている。しかし,溶融金属の機械的性質や耐食性の評価に関する報告は少ない。そこで,本研究ではTIGアークやレーザによる高窒素ステンレス鋼の溶融試料を用いて,機械的性質の評価として硬さ試験を,耐食性の評価としてJIS G 0591「ステンレス鋼の硫酸腐食試験方法」に従った腐食試験を実施し,フェライト量に及ぼすシールドガスや溶加材の影響も検討した。(著者抄録)

シソーラス用語： *合金鋼 ,  耐食性 ,  *オーステナイト系ステンレス鋼 ,  *接触皮膚炎 ,  溶融金属 ,  機械的性質 ,  *腐食試験 ,  硫酸 ,  医用素材 ,  *硬さ試験 ,  フェライト
準シソーラス用語： *金属アレルギー ,  *高窒素鋼 ,  生体材料

分類 (1件)： 材料試験  (HB02020U)

引用文献 (4件)：

• 小川真, 平岡和雄, 片田康行, 相良雅之, 志賀千晃: 高窒素ステンレス鋼溶接金属のブローホール抑制並びに凝固モードと耐食性の評価--高窒素ステンレス鋼溶接継手特性に関する研究 (第1報) -, 溶接学会論文集, 第20巻, 第1号, pp. 96-105,(2001)
• 小川真, 平岡和雄, 片田康行, 相良雅之, 塚本進, 志賀千晃: 高窒素ステンレス鋼溶接熱影響部における窒化物析出挙動と耐食性--高窒素ステンレス鋼溶接継手特性に関する研究 (第2報) -, 溶接学会論文集, 第20巻, 第1号, pp. 106-113,(2001)
• 中野光一, 安西敏雄, 西尾一政, 梶原健一: 高窒素ステンレス鋼溶融部の腐食に関する一考察, 第164回例会会報, 西日本腐蝕防蝕研究会 ((社) 表面技術協会九州支部,(社) 腐食防食協会九州支部), Vol, 49, No.3, pp. 18-19,(2009)
• 中野光一, 安西敏雄, 山口富子, 西尾一政: 高窒素ステンレス鋼溶融部の硬さおよび耐食性の評価, 溶接学会九州支部講演論文集, 第7号, pp. 41-44,(2010)

タイトルに関連する用語 (6件)： 窒素 ,  ステンレス鋼 ,  溶融部 ,  硬さ ,  耐食性 ,  評価