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J-GLOBAL ID:201102209617947923   整理番号:11A1068635

琵琶湖の水位変動とニゴロブナCarassius auratus glandoculisの水田地帯への産卵遡上行動の誘発要因

Spawning migration triggers in round crucian carp (Carassius auratus glandoculis) and water level fluctuations in Lake Biwa
著者 (7件):
資料名:
巻: 15  号:ページ: 211-217  発行年: 2010年11月30日 
JST資料番号: L4819A  ISSN: 1342-4327  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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ニゴロブナは,琵琶湖の環境に適応して進化してきた固有亜種であり,生息数が激減していている絶滅危惧種(環境省IB)である。そのため,その保全が急務の課題となっている。琵琶湖では梅雨の時期に水位調整が人為的に行なわれており,特にニゴロブナを含むコイ科の産卵期であるがゆえに,魚類へ及ぼす影響が危惧されている。しかしながら,水位調整がニゴロブナの産卵遡上行動へ及ぼす影響については,基礎的な生態の知見が不足している。そこで本研究では,ニゴロブナの産卵生態でも特に産卵遡上行動に着目し,琵琶湖から水田地帯への遡上誘発要因を明らかにすることを目的として研究を行った。フィールド調査期間は,2008年の5月14日から7月9日であり,調査を毎日行った。調査場所は,滋賀県草津市下笠地区の琵琶湖湖畔から集落までつづく独立した農業水路の集水域であった。モンドリによる遡上魚類の捕獲調査を実施することにより,ニゴロブナの集水域への産卵遡上行動についての日別のデータを収集した。さらに,遡上に関係すると想定された,水位,雨量,水温,pH,溶存酸素濃度,電気伝導度,濁度,化学的酸素要求量の統計データを利用した。多変量の判別分析の結果,琵琶湖の「前日との水位差」と「COD」が遡上行動の誘発要因である可能性が高いことが示された。本研究の結果より,より保全に効果的な人工的水位調整を行う際には,自然状態と同じような水位変化リズムを形成することが重要になっている可能性が示唆された。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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個体群生態学  ,  自然保護 
引用文献 (15件):
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