抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アライグマ(Procyon lotor)は北米原産の中型哺乳類で,国内では1962年に愛知県で野生化が確認された。千葉県では1990年代に飼育個体由来の個体目撃情報以後,1996年の御宿町での繁殖事例をかわきりに野外で定着し,分布が拡大していった。千葉県内に生息するアライグマについて,捕獲効率(CPUE)の分析,寺社建造物における痕跡調査,過去の調査結果から生息密度構造を明らかにし,全県の個体数を試算した。その結果,市町村毎の生息密度は最大がいすみ市の11.0頭/km
2,平均が2.8頭/km
2であった。また,全県の頭数は9,653頭となり,県全体での個体数増加が推測された。千葉県アライグマ防除実施計画の防除目標を達成するため,確立論的シミュレーションを用いて捕獲規模を分析した結果,長生・夷隅地域において,今後年間で2,000~2,500頭捕獲すべきと考えられた。