抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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環境中のビスフェノール類の分析は,一般にガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC/MS)が用いられる。しかしながら,対象物質の検出において感度が十分とはいえない場合がある。本研究では,河川水中のビスフェノールAの測定において,ピレン化合物である4-(1-ピレン)塩化ブチリルを用いたエキシマー蛍光誘導体化による液体クロマトグラフ分析を試みた。この方法は,ポリアミン,ポリフェノール,ジカルボン酸といった生体関連物質の分析において高い選択性と検出感度を有するが,環境中のビスフェノールAの分析への適用性が検討されていない。そこで,静岡県内の6河川において採取した試料のビスフェノールAの濃度をエキシマー蛍光誘導体化法により定量した。定量値は0.0016-0.17μg/Lであった。これらの値はGC/MSを用いた従来法による定量値とよく一致した。(著者抄録)