抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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調査対象の高校生は,96%が長野県の東信地方に居住していた。調査対象の父親の出身地は長野県内が75%,母親が70%で,各々約9割が東信地方の出身であった。淡水魚の食経験について,生徒の出身地による影響としては,フナの食経験は県内の出身者が有意に多かった。父母が県内出身者であると生徒のニジマスの食経験が有意に多かった。またヤマメについては県外出身の父を有する生徒に有意に食経験があったが,県内出身の母を有する生徒は食経験がないものの有意に認知していることがわかった。ハヤ(ウグイ)も県内出身の母を有する生徒は食経験を持つ傾向があった。フナは三世代家族で食経験が有意に多く,またニジマスも三世代家族で多い傾向であった。淡水魚が食卓に上る頻度を回答してもらったところ,食卓に上る頻度が最も多いものはウナギであった。ウナギは半数,ニジマスは約4分の1,ワカサギ,アユは1割強の生徒が食していた。よく食べる淡水魚を聞いた自由回答で出現した淡水魚の種類は(コイを除く)14種であった。ウナギ,ニジマス,ワカサギのこれら3種で総出現料理数の58.8%を占めた。既報の東海北陸地方の調査で料理数が多かった魚種は,ウナギ,アユ,ワカサギ(総出現料理数7割)で,今回はニジマスの出現が多かった。調理方法別にみると,焼き物が最も多かった。魚種別にみると,焼き物はウナギ,ニジマス,アユ,イワナで多く,煮物はフナ,飯物はウナギ,揚げ物はワカサギに多かった。よく食べる料理名としては,ウナギでは蒲焼,うな重,ニジマスでは塩焼き,ワカサギでは天ぷら,マスではマス寿司,アユ,イワナでは塩焼きといった代表的な料理が食されていた。(著者抄録)