抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,インターネットにおける通信機器の省電力化が求められている。そして,通信機器同士間を接続するリンクの速度を動的に変更して省電力化を図るAdaptive Link Rate(ALR)が提案されている。しかし,ALRではリンク速度切り替えに時間がかかるため,リンク速度切り替えに起因するパケットの到着遅延や損失を生じることが報告されている。そこで,本稿では,リンク速度切り替えに起因するパケットの到着遅延と損失を削減するために,トラフィックに応じてリンクを切り替える手法を提案する。本手法では,2つの通信機器間を複数のリンクで接続することを考え,それぞれのリンク速度を事前に設定しておく。また,通常は1つのリンクのみを利用して通信する。そして,トラフィックに応じたリンク速度の変更が必要となった際には,利用されていないリンクを活性化する。その後,利用されていなかったリンクが通信可能となった時点で,送信するリンクを切り替える。さらに切り替え前のリンクの送信キューに蓄積しているパケットを全て送信し終わる時間だけ経過した後に以前のリンクを非活性化する,この様にすることで,リンク速度切り替えに起因するパケットの到着遅延と損失を削減する。(著者抄録)