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J-GLOBAL ID：201102211146677658   整理番号：11A1517818

中庸熱フライアッシュセメントを用いたコンクリートの耐凍害性に及ぼす凝結過程の空気量変化の影響

著者 (4件)： 坂田昇 (鹿島建設 技研) ,  菅俣匠 (BASFポゾリス) ,  林大介 (鹿島建設 技研) ,  橋本学 (鹿島建設 技研)
資料名： コンクリート工学論文集  (Concrete Research and Technology, Japan Concrete Institute)
巻： 22  号： 3  ページ： 47-57  発行年： 2011年09月25日 
JST資料番号： L1461A  ISSN： 1340-4733  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： フライアッシュを用いたコンクリートの中でも,ダムコンクリートで一般に用いられる中庸熱フライアッシュセメントに着目し,コンクリートの凝結過程における空気量の変化が,気泡組織と耐凍害性に及ぼす影響を明らかにすることを目的に検討を行った。中庸熱フライアッシュセメントを用いたコンクリートは,普通ポルトランドセメントを用いた場合に比べてフレッシュ時よりも硬化後の空気量が大幅に低下する傾向にあり,これにより耐凍害性が劣ると考えられた。フレッシュ時の空気量を従来よりも大きく設定することにより,硬化後の空気量の低下を抑制し,耐凍害性を確保することが可能となった。硬化後の空気量が低下する理由としては,普通ポルトランドセメントを用いる場合に比べて中庸熱フライアッシュセメントを用いたコンクリート中の気泡がブリーディング水の流れによって破泡,合泡する可能性が示唆され,ブリーディングが多い場合にその傾向が顕著になることを実験的に確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： 低熱セメント ,  *フライアッシュセメント ,  *コンクリート ,  *耐凍性 ,  凝結 ,  *空気量 ,  ブリージング ,  気泡 ,  コンクリートダム ,  フレッシュコンクリート ,  凍結融解試験 ,  気泡成長

分類 (2件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H) ,  ダム一般  (RC16010D)

引用文献 (10件)：

• 国土交通省 国土技術政策総合研究所. 国土技術政策総合研究所資料 ダム補修事例に関する調査. 2005, 262, 4-38
• 木下昌樹. 矢木沢ダム堤体コンクリート調査結果報告. ダム技術. 2004, 215, 42-56
• 小田島公一. 遠野ダムの堤体老朽化対策について. 大ダム. 2005, 191, 27-35
• 長瀧重義. フライアッシュを混和したコンクリートの耐凍害性評価. セメント技術年報. 1987, 41, 371-374
• 千歩修. フライアッシュコンクリートの静置による気泡組織・耐凍害性の変化. 日本建築学会大会学術講演梗概集, 2004. 8. 2004, 963-964

タイトルに関連する用語 (6件)： フライアッシュセメント ,  コンクリート ,  耐凍害性 ,  凝結 ,  過程 ,  空気量