抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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シリカフュームは,金属シリコンおよびフェロシリコンをアーク式電気炉で製造する際に発生する排ガス中のダストを集じんしたもので,粒径は1μm以下,平均粒径が0.1μm程度,密度2.2g/cm
3程度,窒素吸着によるBET法で測定したその比表面積は平均20m
2/g程度でほぼ完全な球形の超微粒子である。主成分はアルカリ溶液中で可溶性となる非晶質の二酸化けい素(SiO
2)である。わが国では,1980年代後半頃から,シリカフュームがコンクリートの高強度化,耐久性の向上,施工性の改善などに顕著な効果があることが広く認識されるようになり,その輸入・販売体制の整備が進むとともに,使用実績も増加した。このような背景から,2000年にコンクリート用シリカフュームのJISとして,このJIS A6207規格が制定された。2006年(前回)の改正では,国内で入手可能なシリカフュームを集めた共通実験を行い,国際規格および諸外国の規格整備の動向なども調査した上で,品質規格の軽微な見直しを行った。今回の主要改正点は,粉体シリカフューム及び粒体シリカフュームの品質,シリカフュームの湿分及び強熱減量の測定法,シリカフュームのモルタルによる活性度指数の試験法である。