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J-GLOBAL ID：201102211676257803   整理番号：11A1341460

つるぎ町一宇中野の「ろう石」-国会議事堂関連石材の調査報告-

著者 (16件)： 石田啓祐 (徳島大 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部) ,  石田啓祐 (地学団体研究会) ,  橋本寿夫 (徳島県鳴門第一中) ,  橋本寿夫 (地学団体研究会) ,  元山茂樹 (徳島市高) ,  元山茂樹 (地学団体研究会) ,  阿部肇 (徳島県小松島高) ,  元山茂樹 (地学団体研究会) ,  中野賢一 (徳島県博物館) ,  中野賢一 (地学団体研究会) ,  辻野泰之 (徳島県博物館) ,  辻野泰之 (地学団体研究会) ,  西山賢一 (徳島大 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部) ,  西山賢一 (徳島大 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部) ,  小澤大成 (鳴門教大) ,  小澤大成 (地学団体研究会)
資料名： 阿波学会紀要  (Proceeding of Awagakkai)
号： 57  ページ： 197-202  発行年： 2011年07月20日 
JST資料番号： L6309A  ISSN： 1340-6523  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 国会議事堂の内装大理石として使用された「ろう石」について,石材の選定作業を行った「臨時議員建築局」が編纂した文献やその他の文献の記述を紹介した。また,その産出地である徳島県つるぎ町一宇中野地域の現地調査によって,その採掘跡地が文献に掲載されている当時の写真の状態で保存されていることを確認した。「ろう石」は三波川帯~御荷鉾帯の変成岩に属する石灰質片岩であり,緑色岩類に伴って分布している。さらに「ろう石」という名称について考察した。すなわち,蛇紋岩の石材の中に「蝋石」という名称で位置付けられた石材がある。当地で石灰質片岩と同時産出する緑色岩の「虎石」が「蝋石」に酷似していることから,この石灰質片岩が「ろう石」と呼ばれるようになったと推察される。

シソーラス用語： *徳島県 ,  建築物 ,  内装材料 ,  大理石 ,  三波川帯 ,  西南日本外帯 ,  蝋石 ,  *結晶片岩 ,  御荷鉾帯 ,  国会議事堂

分類 (2件)： 変成岩  (DE07060A) ,  天然石材,窯業製品  (RA06043Y)

引用文献 (14件)：

• 半田町史出版委員会編,1978,半田町史別巻部落小誌資料兵助日記.半田町史出版委員会,1030p.
• 半田町史出版委員会編,1981,半田町史下巻経済・文化・民俗.半田町史出版委員会,ll15p.
• 一宇村史編纂委員会編,1972,一宇村史.一宇村役場,1554+4P.
• 石田啓祐・西山賢一・中尾賢一・元山茂樹・高谷精二・香西武・小澤大成,2007,徳島県祖谷川上流域の御荷鉾帯の地質と地形.阿波学会紀要,53,1-12.
• 石田啓祐・西山賢一・北村真一・元山茂樹・辻野泰之毎中尾賢一・小澤大成,2008,徳島県穴吹川上流地域の地質と地形一美馬市木屋平地域の御荷鉾帯と秩父北帯-.阿波学会紀要,54,1-12.

タイトルに関連する用語 (6件)： つる ,  中野 ,  ろう石 ,  国会議事堂 ,  石材 ,  調査報告