抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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IPM(Integrated Pest Management:総合的有害生物管理)の要点を整理するとともに,現場でしばしば発生している問題についてまとめた。建築物衛生法(1970年制定)維持管理要領には2002年改正でIPMの考え方が加えられたが,IPMの概念に衛生的な側面を加味した同要領の定義を示し,IPM導入の意義・利点をまとめた。次に,IPMの要素として,先ず,主要な生息実態調査の方法と対象害虫について表にまとめて示すと共に説明した。目標水準は許容限度としての防除目標であり,ゼロ目標はIPMに必ずしも合わないと述べ,維持管理水準の区分を施工方法と共にまとめた。また,IPM(概念)に則った人や環境へ配慮した適正な薬剤使用について,有効かつ適切な防除法の組み合わせ,モニタリングによる評価について述べたのち,以上の要素によるIPMに基づく対策の進め方を図で示した。最後に,アンケートに基づく現場におけるIPM導入の問題点を紹介した。