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J-GLOBAL ID:201102213995027309   整理番号:11A0604571

生物多様性保全に役立つ環境アセスメントのために

Useful Environmental Impact Assessment for the Biodiversity Conservation
著者 (3件):
資料名:
巻:号:ページ: 28-32  発行年: 2011年02月25日 
JST資料番号: L5271A  ISSN: 1348-1819  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本報では,生物多様性保全に少しは役立つ環境アセスメントの取組みを紹介した。環境アセスメントが生物多様性保全のためにすべきことを以下の3項目にまとめた。すなわち,1)対象地の生物多様性の現状を知ること。ここでは,生物標本作製による記録保存を推奨した(平成21年度に,新名神高速道路事業地域に生息する植物,約580種1400点を標本にして,大阪市立自然史博物館に寄贈,また,昆虫類も同様に寄贈したことを紹介した)。2)何を保全すべきかを見極めること。実態では,個々の種に対する保全対策が優先され,生態系保全対策に見るべき効果は少ないことを指摘した。ここでは,保全対象となる「生態系」を定義し,その認識を言及した。3)どうすれば保全できるかを考えること。ここでは,槙尾川ダム建設に伴う保全対策で対象になった3生態系のうち,「森林生態系」を例に,具体的保全対策を立てるうえで考えるべきことを示し,建設影響圏の森林の現状と鳥類の生息密度,簡易HEP(Habitat Evaluation Procedure)を紹介した。終わりに,現行の事業アセスでは,事業地域内の自然はほとんど保全できないと考えたほうがよく,標本として保存するほうがよほど気が利いていること,オンサイトでのミティゲーションを保障するために多様性保全のための用地取得についての道を開く必要があること及び生物多様性オフセットの可能性を探る必要性が高いことを述べた。
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分類 (4件):
分類
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環境問題  ,  自然保護  ,  生態系  ,  森林生物学一般 
引用文献 (9件):
  • 藤田泰宏 (1999), 鳥類の評価, 槇尾川ダム地域の自然, 180-186, 大阪府.
  • 吉良竜夫 (1973), 環境保全と自然保護の論理--生態学の立場から--, 生物科学25(1): 16-22.
  • 村田源 (2010), 新名神高速道路予定地の標本について, 新名神高速道路の生物標本--新名神高速道路 (高槻~箕面間) の植物・昆虫標本目録--, 1, 西日本高速道路株式会社関西支社大阪工事事務所, 341pp.
  • 大阪府 (2004), 続・槇尾川ダム地域の自然, 64pp,+ 付属資料.
  • 大阪府 (2008), 愼尾川ダム地域の自然ガイドー自然とともにいき, 地域とともにいきるダムー, 19pp, 大阪府.
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タイトルに関連する用語 (2件):
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