抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論では,都市ごみとして排出されるごみをいかに中間処理していくのかについて述べている。最初に,焼却技術について比較的最近の高度化,先端化事例を紹介し,各技術がどこまでCO
2排出削減に寄与できるのかを述べた。次に,現在の都市ごみという枠組みの中で,どのように分別し,中間処理していくことが都市ごみ処理システムの中でエネルギー,コスト面から望ましいかをLCAの考え方を適用して議論した。資源化やメタン発酵といった焼却以外の中間処理を組み合わせることで,処理コストは最大2割程度上昇するが,エネルギー消費量は最大4割程度改善し,CO
2排出量はプラス側(排出)から大きくマイナス側(削減)に改善する結果となり,中間処理の複合化の効果を確認した。次に,現在の都市ごみの中間処理の枠組みを広げると,どのような技術システムが可能であるかを考えるため,廃棄物の枠組みの変更や処理施設の共同化・複合化によるシステムの効率を上げる試みについてレビューした。最後に中間処理残渣の資源化についての現状と今後の課題を示した。(著者抄録)