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J-GLOBAL ID：201102215167041490   整理番号：11A1319510

日本における降雪深変動の地域性とその要因

Regional Characteristics of Variation of Snowfall in Japan

著者 (3件)： 石井洋之 (信州大 理) ,  鈴木啓助 (信州大 理) ,  鈴木啓助 (信州大 山岳科学総合研)
資料名： 日本水文科学会誌  (Journal of Japanese Association of Hydrological Sciences)
巻： 41  号： 2  ページ： 27-37  発行年： 2011年05月31日 
JST資料番号： L1875A  ISSN： 1342-9612  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 南北に細長く複雑な地形の日本は,地域によって降雪特性が異なる。長期的な気温上昇が降雪量変動に与える影響とその要因を明らかにするため,48年間の冬期観測データを分析した。長期的な変動の有意性はMann-Kendall検定によった。冬期日本では,僅かな気温変化で雪/雨の形態変化を起こす。そこで,形態変化を判別するため判別気温を算出し,判別気温差を定義して累積降雪深の経年変動との関係を検討した。その結果,降水遷移地域,温暖地域,寒冷地域の3地域に分類し,累積降雪深の増減が有意な地域と有意でない地域に分別した。さらに,降水遷移地域と温暖地域について,累積降雪深の経年変動の特徴や,気圧配置・季節風などとの関係について考察した。その結果,北海道・東北・北陸の日本海側では気温上昇により,近畿・四国・九州の太平洋側では二つ玉低気圧の発生頻度減少により,累積降雪深が有意に減少していることが分かった。

シソーラス用語： *降雪 ,  *深さ ,  *気温変化 ,  *地域差 ,  地球温暖化 ,  地形 ,  冬 ,  降雪量 ,  測定データ ,  降雨 ,  位相シフト ,  気温 ,  永年変化 ,  検定 ,  地理的分布 ,  気圧場 ,  季節風
準シソーラス用語： Mann-kendall検定 ,  *降雪深 ,  判別気温

分類 (2件)： 気候学,気候変動  (DC05140T) ,  環境問題  (SA01020V)

引用文献 (15件)：

• 小川真由美・野上道男(1994):冬季の降水形態の判別と降水量の分離.水文・水資源学会誌,7,421-427.
• 小川真由美・野上道男(1997):温暖化が冬季の降雪量に与える影響.水文・水資源学会誌,10,79-86.
• 気象庁(2005):気象観測統計の解説.125pp.
• 気象庁(2007):地球温暖化予測情報第7 巻.59pp.
• 鈴木博人(2006):新潟県とその周辺における降積雪量の1927 ~ 2005 年の経年変化-鉄道駅構内の露場で観測された降積雪量データを用いた解析-.天気,53,185-196.

タイトルに関連する用語 (4件)： 日本 ,  降雪 ,  地域 ,  要因